Technics SB-MX70
¥66,000(1台、1992年頃)
解説
ピークレスマイカ振動板を採用したスピーカーシステム。
低域には18cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはパルプとアラミド繊維を混抄した複合マイカ振動板を採用しています。また、シミュレーション解析による新技術を採用しており、一次共振の起こる振動板最外周部ではエッジ素材に高内部損失のブチルゴムを採用し、さらに貼り合わせ部分を厚くすることで物性を有効利用しています。また、振動板中腹部には部分的に低密度部を設けることで二次共振を分散させています。
ダンパーサスペンションにはカイノール繊維を利用することでリニアリティを向上し、コンプライアンスの経時変化も低減しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板には、内部損失の異なるマイカをサンドイッチ状に積層したピュアマイカ振動板を採用しており、オーバルドーム形状とすることで高域限界周波数45kHzを実現しています。
ネットワーク部にはLC-OFC(線型結晶無酸素銅)配線材や音響用電解コンデンサを採用しています。
エンクロージャーでの付帯音の発生を抑えるため、バッフル板は30mm厚の半硬質ファイバーボードをラウンド形状とし、さらにウーファーの上下にスリットを入れたセパレートバッフル構造を採用しています。また、背面には防振処理を施したエアロストリーム・バスレフポートを採用しています。
外観はサペリの突板にポリウレタンと総を施すことで、自然な響きを確保しています。
極太コードやバナナプラグ接続が可能な大型金メッキ端子を採用しています。
別売で専用のスピーカースタンドがありました。
このスタンドとエンクロージャーとの接点には、2mm厚のコルクと1mm厚の無反発ゴムを張り合わせた巣ペーさーが5個付属しており、不要音の発生を抑えています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:18cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~45kHz -16dB |
クロスオーバー周波数 | 2.5kHz |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 87dB/W/m |
許容入力 | 200W(MUSIC) 100W(DIN) |
外形寸法 | 幅218x高さ450x奥行336mm(ネット付) |
重量 | 11.0kg |
別売:専用スタンド SH-B50(2本1組、¥33,000) | |
外形寸法 | 幅308x高さ452x奥行358mm |
重量 | 5.0kg |