Technics SB-M500
¥60,000(1台、1997年頃)
解説
DDD(デュアル・ダイナミック・ドライブ)方式を採用したトールボーイタイプのスピーカーシステム。
低域にはDDD方式を採用しています。
この方式では、2組のパッシブラジエーター付ケルトン型ウーファーを背向させて同相でドライブすることで、低域でのキャビネット振動を大幅に低減し、低域再生と音像定位を改善しています。
SB-M500では、14cmコーン型ドライブユニットと18cm角型パッシブラジエーターをエンクロージャーの下部に配置しており、等価的に25cmのウーファーに相当する低域再生を実現しています。
中域には14cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはマイカとパルプを混抄したコンポジットマイカコーンを採用しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載してます。
振動板には、大きな比弾性率と高内部損失を持つピュアマイカを採用しており、優れた高域再生を実現しています。
エンクロージャーは、中高域ユニットの組み込まれたバッフルとDDD構造をトールボーイキャビネット内に巧みに配置した構造となっており、それぞれの振動による相互干渉を低減しています。また、胴板には鳴きの少ない22mm厚のMDFを採用しており、DDDの効果と相まって、高剛性で共振の少ないエンクロージャーを実現してます。
さらに、中高域バッフルは面積の最小化と植毛仕上げによって特性の乱れを低減しています。
凸型ピンタイプのネットキャッチを採用しており、空洞共振や反射による付帯音を低減しています。
極太コードや4mmプラグの接続が可能なバイワイヤリング対応金メッキスピーカー端子を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・4スピーカー・DDD方式・トールボーイ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:14cmコーン型x2 中域用:14cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 パッシブラジエーター:18cm平面型x2 |
再生周波数帯域 | 35Hz~45kHz -16dB |
クロスオーバー周波数 | 90Hz、2.5kHz |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 86dB/W/m |
許容入力 | 160W(music) 80W(DIN) |
外形寸法 | 幅220x高さ790x奥行365mm(ネット付) |
重量 | 18.5kg |