Technics SB-F1(K)
¥18,500(1台、1978年頃)
解説
テクニクスの小型スピーカー設計ノウハウとリニアフェイズ設計の技術を結合して開発されたA5サイズスピーカーシステム。
低域には10cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットには高い剛性と大きい内部損失を持つ特殊紙を円錐状に接合したシームドコーンを採用しており、高域再生限界を高め、滑らかな特性を実現しています。また、エッジには方向性がなく直線性の良い低歪の発泡ウレタンを採用し、エッジ共振を防いでいます。
さらに、SB-F1では無共振センターキャップを採用することで高域特性をより滑らかにしています。また、磁気回路には10,000gaussの磁束密度のものを採用しています。
高域にはトゥイーターユニット5HH17をベースにFシリーズ用に新開発されたホーン型トゥイーターを搭載しています。
このホーンはのど部をエクスポネンシャル型、開口部をコニカル型、中間部を特殊カーブ型とした複雑な形状となっており、指向特性だけでなく高域特性も滑らかにし、さらにウーファーとの音響中心を揃えたリニアフェイズ設計も実現しています。また、このホーンによってトゥイーターの低域が滑らかに盛り上がり、これをネットワークで抑えることで低域の歪も低減しています。
過大入力時のボイスコイル断線を防止するため、各ユニットのボイスコイルに耐熱特性に優れたポリアミドの接着層とポリエステルの絶縁層を採用しています。熱伝導性の高いアルミ箔ボビンと相まって耐入力を向上させています。
ユニットを過大入力や異常信号から守るため、リセット可能のサーマルリレー保護回路を搭載しています。
アルミダイカスト製エンクロージャーを採用しています。
シルバーとブラックの2色のカラーバリエーションがありました。
壁掛け金具が付属しており、壁面金具を壁や柱にセットすることで取付が可能です。
別売3脚式スピーカースタンドを使用することができます。このスタンドではスピーカーを上下左右に向けることができます。
また、別売壁掛け用アングルを用いることで壁面や柱などに設置ができます。
市販のカメラ用ループハンドルを使用することで天井から吊り下げが可能です。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:10cmコーン型 高域用:ホーン型 |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 86dB/W/m |
許容入力 | 50W(MUSIC) 30W(DIN RMS) |
クロスオーバー周波数 | 4kHz |
外形寸法 | 幅118x高さ210x奥行126mm |
重量 | 2.3kg |
別売 | スピーカースタンド SH-S1(2台1組、¥4,400) スピーカーアングル SH-S2(2本1組、¥3,400) |