オーディオの足跡

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SB-501の画像
 解説 

テクニクスの音響技術の進歩を結集して開発されたドーム型3ウェイスピーカーシステム。

低域には30cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板に使われているコーン紙は、材料の叩解度(漏気量の度合を知る目安))を下げて内部損失を大きくすることで分割共振を防止しています。さらに、密度を上げるために表面に特殊樹脂をコーティングしており、表面のみ硬く強く裏面が軽い構造になっています。
また磁気回路には、軽いアルミ線を使用した4層巻ボイスコイルと145φの大型フェライトマグネットを採用しています。力係数を大きくして、foやQoの設定に余裕のある設計を実現しており、能率を向上させるとともに歪特性を改善しています。
エッジにはウレタンエッジを採用しています。

中域には15cmのドーム型ミッドレンジを搭載しています。
ダイアフラムにロール型フリーエッジを設けており、さらにバックキャビティを装備しています。これにより、foを230Hzまで下げ低域再生能力を向上させています。
また、ダブルダンパー方式を用いることで大入力時に起こりがちなローリング現象を抑えています。

高域には10cmドーム型ツィーターを搭載しています。
ダイアフラムにはチタンダイアフラムを採用しており、新開発の加工技術を用いることで20μ厚の極薄チタン箔を実現しています。また、チタンダイアフラムの採用によって従来のアルミ系に比べ30%の軽量化に成功しています。
エッジ部にもチタン箔を採用しており、foを1.7kHzの低い周波数に下げる事に成功しています。
低域で起こりがちなエッジ共振は特殊制動剤で押えています。

中域と高域にそれぞれ単独のレベルコントロールを搭載しています。

エンクロージャーには密閉方式を採用しています。また外観はサビアンティークオイルフィニッシュとなっています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型
中域用:15cm(ユニット直径)ドーム型
高域用:10cm(ユニット直径)ドーム型
再生周波数帯域 20Hz~30000Hz
インピーダンス
出力音圧レベル 92dB/W/m
最大入力 45W
クロスオーバー周波数 600Hz、4000Hz(12dB/oct)
レベルコントロール 中域用:+2~0~-6dB
高域用:+2~0~-6dB
外形寸法 幅380x高さ660x奥行324mm
重量 19kg