Technics SL-M2
¥74,800(1986年頃)
¥69,500(1989年4月改定)
解説
独自のQ.L.S(クォーツ・リニア・シンセサイザ)を搭載したフルオートプレイヤーシステム。
ターンテーブルにはアルミダイカスト製で、2.5kgのものを採用しています。
これにより427kg・cm2という巨大な慣性モーメントを獲得し、安定した回転性能を実現しています。
駆動部にはカッティングマシン用駆動装置・テクニクスSP-02の流れを汲む、ブラシレスDCモーターを採用しています。
これにより、0.9秒、1/4回転で定速回転させることが可能となり、同時に優れた負可変動特性も得ています。
停止メカニズムには信頼性に優れた純電子式ブレーキを採用しています。
モーターのロータマグネットをターンテーブルと一体化した、テクニクス独自の一体構造D.D.を採用しています。さらに、回転性能を優れた精度で補償するクォーツ制御を搭載することで、優れた回転特性を得ています。
また、回転数検出には極めて精度の高い全周検出F.G.を採用しています。
クォーツ・リニア・シンセサイザ方式を採用しており、クォーツ制御による優れた回転性を維持したまま、定速回転±6%の範囲で自在にピッチコントロールが行えます。
また、ピッチ可変時にリセットボタンを押せば、瞬時に定速回転に復帰します。
トーンアームにはジンバルサスペンション方式を採用しており、水平及び垂直系4ヶ所の軸受部を全て精密研磨ピボットとボールベアリングで構成した4点支持方式とすることで、全ての方向に7mg以下という優れた初動感度を実現しています。
トーンアームの軸受部を構成する各パーツは、精密アルミダイカストで構成することで高精度化と経年劣化を防いでいます。
ダイナミックダンピング機構を搭載しており、ダンピングウェイトをスプリングで分割し、ピックアップ系の共振をシリコンオイルとダンピングシリンダで制御することで、混変調歪を大幅に低減しています。
オートリフトアップ機構を搭載しています。
プラグインコンテクタ方式のカートリッジ用、従来型カートリッジ用の2種類のヘッドシェルが付属しています。
キャビネットは、高密度圧縮をしたパーチクルボード製で、表面には鏡面仕上げが施されています。
また、ターンテーブルの軸受の支持部及び底板には、TNRCを採用することで無共振・無振動化を図っています。
大型インシュレーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | クォーツDDフルオートプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
制御方式 | クォーツ制御 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウフラッター | 0.022%W.R.M.S(JIS C5521) 0.008%W.R.M.S(回転部のみ) |
SN比 | 82dB(DIN-B、IEC98A weighted) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅453x高さ170x奥行406mm |
重量 | 11kg |