Technics SL-DL1
¥59,800(1981年3月発売)
解説
優れた基本性能をベースに操作性をより充実させたダイレクトドライブリニアトラッキングフルオートプレイヤー。
アームが上部キャビネット内を直線移動するリニアトラッキングアームを搭載しており、針先近くのオプティカルセンサ偏角検出機構により、トラッキングエラー角を±0.1゜以内、インサイドフォースもほぼ0に近い値を得、高い走行性能を実現しています。
アーム走行用には、回転精度が高く、サーボに対する応答性能の良いDCモーターを搭載しています。アーム走路には摩擦係数の小さいスライド軸受けを採用し、不要振動の無い高精度なアーム走行を実現しています。
アーム支持構造は4点支持のジンバルサスペンション軸受構造で、独自のダイナミックバランス方式を採用し、安定したバランス性能を得ています。
キャビネットは振動に対する遮断・吸収特性に優れたTNRCを採用し、防振対策を徹底しています。
モーターのロータとターンテーブルを一体化した独自の一体構造D.D.モーターを採用し、優れた回転性能を実現しています。
カートリッジとトーンアームの結合には、独自のプラグインコネクタ方式を採用しています。
リード線結合によるカートリッジ端子とアーム端子との接触不良や結合ミスを解消し、端子が外に露出しないため性能劣化が少なく、結合部の信頼性を高めています。
マイクロコンピュータにより、レコード演奏を自動コントロールする電子制御フルオートプレイヤーとなっています。
プレイヤーがレコードサイズを自動検出するため、レコードをターンテーブルにセットするだけで、LP盤なら33
1/3rpm、シングル(EP)レコードなら45rpmに自動的にセットされます。
また、回転数をマニュアル設定することも可能です。
レコード演奏途中の頭出しに便利な2スピードサーチ機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | リニアトラッキングフルオートプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
駆動モーター | ブラシレスDCモーター |
制御方式 | B.F.G.サーボ |
ターンテーブル | 31.2cmアルミダイカスト製 |
回転数 | 33・1/3、45rpm、オートセレクト(マニュアル可) |
回転数微調方式 | 10% |
ワウフラッター | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.012%W.R.M.S(回転部のみ) |
SN比 | 78dB(IEC98A weighted) |
<トーンアーム部> | |
形式 | ダイナミックバランス型リニアトラッキングアーム ジンバルサスペンション軸受構造 |
アーム実効長 | 105mm |
トラッキングエラー角 | ±0.1゜以内 |
アーム実効質量 | 9g(カートリッジ含む) |
アーム共振周波数 | 12Hz |
アーム駆動モータ | DCモーター |
<カートリッジ部> | |
型式 | プラグインコネクタ、MM型ステレオカートリッジ |
自重 | 6.0g |
交換針 | EPS-24CS(¥2,800) EPS-23CS(¥3,500) EPS-23ES(¥6,500) EPS-22ES(¥7,500) EPS-202ED(¥10,000) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
外形寸法 | 幅430x高さ88x奥行350mm |
重量 | 7.1kg |