Technics SL-40
¥39,800(1972年頃)
解説
使い勝手を徹底的に追及したベルトドライブプレイヤー。
ターンテーブルは30cmのアルミ合金ダイカスト製で、有害な振動を防ぐため1品1品精密なバランシングマシーンでダイナミックバランス調整されています。
ベルトには特に経年変化やSN比に留意し、厚み偏差をミクロン単位に押さえた精密加工ポリウレタンベルトを使用しています。
さらに万全を期すためベルト保護機構を搭載しています。
サインランプ兼用オーバーハング指示装置を搭載しています。
ランプを引出して、その中心に針先を合わせるだけで針先最適位置がわかる構造となっています。
駆動部には4極ヒステリシス・シンクロナスアウターローターモーターを採用しています。
直読目盛により、正確な針圧調整が可能です。
補助ウエイトをつけたり外したり、サブウエイトを移動させたりする事で最大22gまでバランスがとれます。
手元のレバーでアーム上下が可能です。
ターンテーブルシャフトには、センターレス研磨法と転造加工法による高精密度研磨加工を施したものを採用しています。
精密構造の軸受部と、潤滑性に優れた二硫化モリブデン系グリースの使用とあいまって、ワウフラッタ特性・速度偏差特性を優れたものとしています。
インサイドフォースキャンセラーを搭載しています。
ヘッドシェル側・トーンアーム側両方の端子に金メッキを施し、接触不良の発生を防いでいます。
ダストカバーにはフリーストップ式で着脱可能なものを採用しています。
オセアニアンチーク天然木によるオイル仕上げのプレイヤーケースを採用しています。
また、脚部にはスポンジ状特殊ラバーを用いたインシュレーターを採用しており、外部振動による針飛びや音量を上げた時のハウリングを防いでいます。
カートリッジにはMM型カートリッジであるTechnics 280Cを採用しています。
機種の定格
型式 | ベルトドライブプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
ターンテーブル | 30cmダイカスト製、1.7kg、ダイナミックバランス調整済 |
モーター | 4極アウターローターヒステリシスシンクロナス形コンデンサ起動 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウフラッター | 0.07%以下(W.R.M.S.) |
SN比 | 50dB以上 |
<トーンアーム部> | |
形式 | ユニバーサルS字型パイプアーム 針圧直読式スタティックバランス型 インサイドフォースキャンセラつき アームエレベーション機構つき |
型名 | EPA-78A |
アーム実効長 | 220mm |
オーバーハング | 14mm |
針圧調整範囲 | 0~3g、0.25g単位で直読可能 |
適用カートリッジ重量 | 3g~22g |
<カートリッジ部> | |
形式 | ムービングマグネット型 |
型名 | EPC-86SM(Technics 280C) |
周波数特性 | 20Hz~25kHz |
出力電圧 | 3mV/ch(50mm/s、水平、1kHz) |
チャンネルセパレーション | 25dB以上(1kHz) |
チャンネルバランス | 2dB以内(1kHz) |
コンプライアンス | 8x10-6cm/dyne(100Hz) |
適正針圧範囲 | 2g~2.5g |
針先 | 0.5milダイヤ針 |
取付寸法 | JIS、EIA |
出力端子 | 1.2φ4ピン端子 |
交換針製品品番 | EPS-52STDD(¥3,500) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 12W/11W 14W(別カタログ記載) |
外形寸法 | 幅485x高さ175x奥行375mm |
重量 | 8.0kg |