Technics SL-29
¥31,800(1972年頃)
解説
レバーの操作だけで手軽にレコード再生が楽しめるフルオートプレイヤー。
レコードをターンテーブルに乗せ、速度切替ツマミの回転数をレコードに合せ、レコードサイズセレクタをレコード盤の大きさにセットし、操作レバーをStartの方に引けば完全自動演奏が可能です。
また、手動演奏の場合は、操作レバーを引かずに、そのままアームを手で操作することで行えます。
演奏中に操作レバーをStopの方に押せばアームは自動的に受台に戻り、回転が止まります。
ターンテーブルは直径30cmのダイカスト製を採用しています。
また、駆動部には精密加工のポリウレタンベルトと4極シンクロナスモーターを用いたベルトドライブ方式を採用しています。
専用以外のカートリッジも交換使用できるユニバーサルトーンアームを採用しています。
針圧は直読目盛で正確にかけられます。
また、インサイドフォースの打消しは、針圧に応じた目盛位置にウェイトを上げたり下げたりすれば最適量が選べます。
オーバーハング指示ポイントつきの飾り板が設けられ折、針先最適位置を指示しています。
カートリッジにはMM型カートリッジであるTechnics280Cを採用しています。
ダストカバーは自由な角度で止まるフリーストップ方式で、さらに着脱が可能です。
パネル下部にブチルゴムを装備し、さらにオーディオインシュレーターを内蔵することで、ハウリング現象を防止しています。
機種の定格
型式 | フルオートプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
ターンテーブル | 30cmダイカスト製、1.3kg |
モーター | 4極シンクロナスモーター |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウフラッター | 0.1%以下(W.R.M.S.) |
SN比 | 47dB以上 |
<トーンアーム部> | |
形式 | ユニバーサルS字型パイプアーム 針圧直読式スタティックバランス型 インサイドフォースキャンセラつき アームエレベーション機構つき |
アーム実効長 | 220mm |
オーバーハング | 14mm |
針圧調整範囲 | 0~4g、0.5g単位で直読可能 |
適用カートリッジ重量 | 4g~8g |
<カートリッジ部> | |
形式 | ムービングマグネット型 |
製品品番 | EPC-86SM(Technics 280C) |
周波数特性 | 20Hz~25kHz |
出力電圧 | 3mV/ch(50mm/s、水平、1kHz) |
チャンネルセパレーション | 25dB以上(1kHz) |
チャンネルバランス | 2dB以内(1kHz) |
コンプライアンス | 8x10-6cm/dyne(100Hz) |
適正針圧範囲 | 2g~2.5g |
針先 | 0.5milダイヤ針 |
取付寸法 | JIS、EIA |
出力端子 | 1.2φ4ピン端子 |
交換針製品品番 | EPS-52STDD(¥3,500) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W/11W |
外形寸法 | 幅485x高さ188x奥行375mm |
重量 | 8.5kg |