Technics SL-1200mk2
¥75,000(1981年頃)
解説
クォーツシンセサイザ連続ピッチコントロール方式を採用したダイレクトドライブプレイヤー。
クォーツシンセサイザ連続ピッチコントロール方式により、クォーツロックをかけたまま±8%の範囲でピッチを連続的に変化させることが可能です。
全周検出FGを採用しており、回転軸の全周で検出を行うため一点検出法よりも正確な検出信号を得ています。
また、モーターには一体構造D.D.モーターを採用しています。
ジンバルサスペンション方式を採用しており、水平・垂直ともに7mgという優れた初動感度を実現しています。
ロック機構のついたアーム高さ調整機構を装備しており、精密ヘリコイド仕上げの高さ調整シリンダにより、6mmの範囲で微調整が可能です。
キャビネット上部はアルミダイカスト製、下部は振動減衰率が大きく防振特性に優れた重量級特殊ゴムの一体成型で、優れた防振性能を得ています。
さらに、D.D.モーターとトーンアーム、ダストカバーの取付部までを特殊ゴムに接続し、各部を別々にアイソレートする徹底した防振対策を採用しています。またターンテーブルは、ゴムシートとターンテーブル裏面に貼られたデッドニングゴムにより、耐振性をさらに向上させています。
ピッチ調整にはスライドレバー方式を採用しています。
表示板は1%刻みでピッチ変化が直読でき、0ポイント(定格速度)ではグリーンのLEDが点灯します。
純電子式ブレーキ機構を搭載しており、ワンタッチで素早くブレーキがかかります。
ポップアップ式スタイラスイルミネーターを搭載しており、不要な時はキャビネットに収納が可能です。
電源ON/OFFスイッチと一体になったストロボイルミネーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ダイレクトドライブプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
駆動モーター | ブラシレスDCモーター |
制御方式 | クォーツフェイズロックドコントロール |
ターンテーブル | 33.2cmアルミダイカスト製、2kg(ゴムシート含) |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転数微調方式 | ±8%(連続可変) |
起動トルク | 1.5kg・cm |
起動特性 | 0.7秒で定速回転(33・1/3rpm時) |
ブレーキ機構 | 電子ブレーキ |
ワウフラッター | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.01%W.R.M.S(回転部のみ) |
SN比 | 78dB(IEC98A weighted) |
<トーンアーム部> | |
形式 | ユニバーサルS字型スタティックバランス ジンバルサスペンション方式 |
回転軸感度 | 7mg以下(水平・垂直初動感度) |
アーム高さ調整範囲 | 6mm |
針圧調整範囲 | 0~2.5g |
シェル重量 | 7.5g |
適用カートリッジ重量 | 6g~10g 9.5g~13g(補助ウェイト使用時) 3.5g~6.5g(シェルウェイト使用時) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13.5W |
外形寸法 | 幅453x高さ162x奥行360mm |
重量 | 12.5kg |
別売 | サブウェイトセット SH-1200W(¥10,000) |