Technics SL-1200
¥59,800(1972年発売)
¥65,800(1974年頃)
解説
30年以上も生産されているSL-1200シリーズの原器として開発されたダイレクトドライブプレイヤーシステム。
駆動部には、SL-1100と同仕様の電子コントロール超低速直流モーターが採用されており、電源電圧や周波数変動の影響を無くし、安定した回転を得ています。
また、大きな起動トルクによって310kg・cm2のターンテーブルを1/2回転で定速回転させており、ターンテーブルを手で止めておき、瞬時にスタートさせるクイックスタートも可能となっています。
ベルトやアイドラなどの減速機構が一切ないダイレクト駆動方式により、優れた性能を得ています。
45゜傾斜のエッジにストロボが刻まれており、イルミネータの照明によって回転数の微調整が正確に行えます。
速度切換えは電子式で、33・1/3、45rpm単独で10%の範囲で微調整が可能です。
ターンテーブルには、ダイナミックバランス調整がされた直径33cm・重量1.75kgの大型ターンテーブルを採用しています。
トーンアームには精密加工のダイカスト製S字型パイプアームを採用しています。
0バランス・針圧調整がワンタッチのラックピニオン式を採用しています。
アンチスケーティングフォースコントロールは針圧に応じてツマミをセットするだけで行えます。
オイルダンプ式アームリフタを搭載しています。
接触不良を防ぐため、金メッキ端子のユニバーサルヘッドシェルを採用しています。
外部振動を防ぐインシュレーターを搭載しています。
低容量コードの採用によりCD-4への対応を図っています。
ダストカバーが付属しています。
機種の定格
型式 | ダイレクトドライブプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
ターンテーブル | 33cmアルミダイカスト製、1.75kg |
慣性質量 | 310kg・cm2 |
モーター | 超低速電子整流子モーター |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転数切換方式 | 電子コントロール方式 |
回転数調整範囲 | ±5%、各回転数単独調整可能 |
ワウフラッター | 0.03%(W.R.M.S.) |
SN比 | 60dB(IEC-B) 70dB(DIN45539B) |
起動 | 1/2回転で正常動作(33・1/3rpm) |
<トーンアーム部> | |
形式 | ユニバーサルS字型パイプアーム 針圧直読式、スタティックバランス型 アンチスケーティングフォースコントロール付 オイルダンプ式キューイング付 |
針圧調整範囲 | 0~4g |
適用カートリッジ重量 | 4.5g~11.5g |
<総合> | |
ケース | ダイカスト製オーディオインシュレータ内蔵 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 4.0W |
外形寸法 | 幅453x高さ180x奥行366mm |
重量 | 10kg |