Technics RS-M60
¥89,800(1978年頃)
解説
2モーター、電子コントロール方式を採用したステレオカセットデッキ。
メカニズム部は、キャプスタン駆動用モーターにデジタルFGサーボモーターを用いた2モーター方式を採用しています。
また、モーターの高い性能を無理なく維持するため、80mmφの大口径フライホイールを採用しており、さらにキャプスタンも太く高精度なものを使用しています。
制御回路にはトランジスタ23個分に相当する専用ICを採用しています。
操作部はスイッチ素子にトランジスタを用いた電子コントロール方式を採用しています。これにより接触不良や接点から発生するスパーク、ノイズなど、リレーにまつわるトラブルを排除しています。
また、操作ボタンはスライドスイッチを用いたソフトタッチのロック式を採用しており、操作性と信頼性を向上させています。
録再ヘッドにはHPFヘッドを採用しています。また、消去ヘッドには能率の高いダブルギャップフェライトヘッドを採用しています。
デジタルFLディスプレイを搭載しています。
バイアスとイコライザが独立したテープセレクターを搭載しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRシステムを搭載しています。
マイクとラインのミキシングが可能です。
メモリーリワインド機構を搭載しています。
タイマースタンバイ機構を搭載しており、別売のタイマーを接続することで留守録音などが可能です。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド構成 | 録再用:HPFヘッド 消去用:ダブルギャップフェライト |
使用モーター | デジタルFGサーボモ−ター |
録音バイアス方式 | 交流バイアス方式 |
消去方法 | 交流消去方式 |
周波数特性 | Normal:20Hz~15kHz CrO2:20Hz~17kHz |
SN比 | 57dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz) |
ワウ・フラッター | 0.05%WRMS |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.3mV(-70dB)/400Ω~20kΩ Line in:60mV(-24dB) |
出力レベル/インピーダンス | Line out:420mV(-7.5dB)/22kΩ以上 Headphone:65mV/8Ω |
使用半導体 | トランジスタ:57個 IC:2個 ダイオード:41個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅450x高さ139x奥行323mm |
重量 | 約9.8kg |