Technics RS-M258R
¥69,800(1982年頃)
解説
クイックリーバス0.4秒を実現した録再リバースデッキ。
テープ反転ポジションの検出に新開発の赤外線センサーを採用しており、1面から2面へのリバース録音/再生が可能です。
センサーは本体に直接LEDとフォトトランジスタを配した設計となっており、テープガイドホールに挿入されたセンサーで録音テープとリーダーテープの境い目でキャッチした反射光を電気信号に変換してメカニズムに伝えます。これにより約0.4秒のクイックリバースを実現しています。
さらに、テープの折れ目や直射日光による誤ったリバース動作を防ぐヘビーデューティ設計となっています。
リバースセレクトボタンの操作によって、通常走行モード、正転から反転して停止するモード、正転と反転を連続して繰り返しテープ演奏を続けるモードの3種類のリバースプレイが可能です。
また、録音の場合は通常走行モードと正転から反転して停止するモードの2種類が選択できます。
走行方向が切換えられるディレクションセレクタを搭載しています。
このスイッチを押すとテープ走行が逆転し、裏面を聴くことができます。また、走行方向はディレクションインジケーターで確認できます。
ヘッド部は正転用と反転用のそれぞれに独立した録音/再生ヘッドと消去ヘッドを装備した4ヘッド構成となっており、固定式を採用することで高い信頼性を獲得しています。また、アジマスやバイアス特性などは個々に調整され、両方向で理想に迫る録音/再生性能を実現しています。
録音/再生用ヘッドには周波数特性に優れたSXセンダストヘッド、消去用には消去能力の高いダブルギャップフェライトヘッドを採用しています。
テープ走行メカニズムには、正転用と反転用のそれぞれに独立して調整された2本のキャプスタンを搭載しており、優れたテープ走行性能を得ています。また、回転精度の高いFGサーボモーターは2つのキャプスタン用フライホイールも常に回転させてクイックリバースにスタンバイしており、正転から反転や反転から正転で、鋭い立ち上がりを実現しています。
ミュージックセレクタを搭載しており、聴きたい曲の頭出しが素早く行えます。
この機能は曲間に約4秒の無録音部分があれば動作します。
テープ種類を自動的にセットするオートテープセレクタを搭載しています。
マイクを入れると自動的にマイク入力に切り換わるオートインプットセレクタを搭載しています。
ピークホールド付きの2色FLディスプレイを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド構成 | 録再:SXセンダストヘッドx2 消去:ダブルギャップフェライトヘッドx2 |
使用モーター | FGサーボモーター |
ワウフラッター | 0.06%(WRMS) ±0.12%(W.Peak、EIAJ) |
周波数特性 | ノーマル(XD):20Hz~17kHz(30Hz~15kHz ±3dB、EIAJ) CrO2(XAII):20Hz~18kHz(30Hz~16kHz ±3dB、EIAJ) メタル(MX):20Hz~19kHz(30Hz~17kHz ±3dB、EIAJ) |
SN比 | 58dB(XAIIテープ、WTD、1kHz、3%三次歪) 55dB(XAIIテープ、EIAJ) Dolby NR in:10dB改善(5kHz以上) |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.25mV/400Ω~10kΩ Line:60mV/47kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:400mV/2.6kΩ Headphone:2mW/8Ω(8Ω~600Ω適合) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
最大外形寸法 | 幅430x高さ109x奥行335mm(ツマミ、足含む) |
重量 | 約5.9kg |