Technics FF-253(Technics100P)
¥60,000(1966年発売)
解説
リニアトラッキング方式を採用したテクニクスブランド初のレコードプレイヤー。
アーム部にはリニアトラッキングアームを採用しています。
リニアトラッキング方式ではアームが常にレコード音溝の接線上にあるため、レコードのカッティングと全く同じ条件で音溝をトレースでき、トラッキングエラーを排除しています。また、オフセット角の無い直線型アームなので、レコード再生に有害なインサイドフォースが全く発生しません。
メカニカルサーボを用いたアーム駆動装置を採用しており、針先に側圧がかからないことで僅か0.5gの軽針圧ハイコンプライアンスカートリッジの使用を可能にしています。
ターンテーブル部にはポリウレタンベルトを用いたベルトドライブ方式を採用しています。また、クドウモーターには8極ヒステリシス・シンクロナスモーターを採用しています。
ヘッドシェルには特殊軽量シェルを採用しています。このシェルはカートリッジの高低調節装置を内蔵しており、カートリッジ交換の際に針圧の調整のみでよく、アームの高さ及び位置を変更する必要がありません。
また、コネクタ及びカートリッジの取付寸法は国際基準の4ピンソケットと12.7mm間隔の取付ビスを用いており、様々なカートリッジが使用できます。
レコードリフターを搭載しており、ターンテーブル回転中でもリフタレバーを操作することでレコードは自動的にターンテーブルから持ち上がり停止することができます。
ケースは別売オプション扱いとなっていました。
機種の定格
| 型式 | リニアトラッキング方式レコードプレイヤー |
| 駆動方式 | ベルトドライブ方式 |
| 駆動モーター | 8極コンデンサ型ヒステリシス・シンクロナス・モーター |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| 回転ムラ | 0.05%以下 |
| S/N比 | 47dB以上 |
| ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト製、1.5kg (レコードリフター付き) |
| トーンアーム | リニアトラッキングアーム |
| シェル | 国際基準4ピンコネクター付き軽量シェル |
| 針圧調節範囲 | 0~5g |
| カートリッジ | 交換式(別売) |
| インサイドフォース | 無し |
| トラッキングエラー | 無し |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 15W(50Hz) 14W(60Hz) |
| 外形寸法 | パネル:幅450x高さ160x奥行370mm |
| 重量 | 8.5kg |
| 別売 | プレイヤーケース FP-001(¥8,500) |