
Technics EAH-300
¥13,500(1台、1975年頃)
解説
新しい発送からより自然な再生音を追求したステレオヘッドホン。
EAH-300では、ダミーヘッドに改良を加える事でより実使用状態に近い条件での様々な測定を行っており、より自然な再生音を実現しています。
また、スピーカーシステムTechnics7(SB-7000)との比較試聴や、原音と直接比較するなどの検討が加えられています。
EAH-300の周波数特性は中音域に2ヶ所のピークがあり、あえてフラットではない特性となっています。
この特性はダミーヘッドを用いた測定で得られた結果を参考にしています。特性がフラットなスピーカーシステムを前面に30度内向きに配置して測定すると、ダミーヘッドの鼓膜位置のマイクでは特性が大きく変動し、外耳道の共振によるピークとダミーヘッドの頭と耳介による音波の回折によるピークという2つのピークが発生します。また、5kHz以上の帯域では外耳道が一種のローパスフィルタの働きをして下降特性となってしまいます。
この2つの特性に着目し、実際に装着した時により自然な伝送特性を実現するように設計されています。
ユニットには小口径ユニットを採用しています。
耳の特性の個人差への適応できるよう、小口径ユニットを用いて内部インピーダンスを小さくするとともに、耳当て部の通気性を良くし漏洩インピーダンスを下げた設計となっています。
また、振動板の素材や磁石にも改良が加えられており、音質改善を図っています。
ヘッドホンスタンドと、自然な再生感を高めた特殊録音のバイノーラルレコードが付属しています。
機種の定格
型式 | ステレオヘッドホン |
最大入力 | 100mW |
定格入力 | 1mW |
インピーダンス | 125Ω |
出力音圧レベル | 93dB/mW |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
歪率 | 0.3%以下(500Hz、1mW入力時) |
ユニット | 3cmドーム型 |
コード | 3m(ストレートタイプ) |
重量 | 320g(総重量) 260g(コードを含まない) |
付属 | ヘッドホンスタンド バイノーラルレコード |