Technics SH-F101
¥12,000(1980年頃)
解説
SH-F100に搭載された電子同調回路の内蔵という構成に加え、独自にDC電圧供給回路まで内蔵した全チューナー対応型のFMウイングアンテナ。
ベース後部のセレクタをNormalポジションにし、チューニングツマミを受信希望局の周波数に合わせる事で、SH-F100適応機以外のチューナーでも単一周波数同調をはじめとした、FMウイングアンテナの成果が得られます。
SH-F100適応機に接続する時は、セレクタをAUTOポジションにすれば、制御はチューナーから受けるため、マニュアル操作が不要となります。
SH-F101は、ジグザグパターンのアンテナ素子と2個のシリコンバラクタおよびコイルで構成された同調回路を内蔵しています。
幅428mmで標準ダイポールアンテナを理想の状態で設置した場合と同様に、どの周波数ポイントでもほぼ0dBの利得を実現しています。また、アンテナのインピーダンスが定格値に対してどれだけ外れているかを示す電圧定在波比(VSWR)は、全帯域にわたってほぼ1に近い値を実現し、接続点でのマッチングロスを極少化することに成功しています。
電子同調によりFM帯域内では、3MHzの離調で10dBという極めてシャープな選択度特性を持ち、放送電波間のビート障害の除去能力に優れています。
また、FM帯域外100MHz~500MHzでの抑圧能力が高く、自動車などの都市雑音に強い設計となっています。
アンテナベースはダイカスト製で、安定性に優れた構造となっています。
アンテナベース前面の赤いLEDインジケーターが光るバッテリーチェッカーを搭載しています。
機種の定格
型式 | 電子同調室内型アンテナ |
動作利得 | -2dB(76MHz~90MHz) |
定在波比 | 1.2以下 |
インピーダンス | 75Ω |
半値角 | 90゜ |
素子数 | 1 |
指向特性 | 8字形 |
実用範囲 | 近距離強電界地域 |
外形寸法 | 幅428x高さ162x奥行113mm |
重量 | 0.87kg |