Technics EPC-100Cmk3
¥70,000(1981年頃)
解説
振動系、発電系の両面から追及して開発されたシェル一体型MM型カートリッジ。
カンチレバーには、テクニクスが独自に開発したピュアボロンパイプカンチレバーを採用しています。
元素中で比弾性率が最も大きく、ダイアモンドに次ぐ硬度を持つボロンを特殊製法によりパイプ状に精製することで、0.098mgという優れた振動子実効質量を実現し、高域共振周波数を可聴帯域外に追いやっています。
全磁気回路に磁気損失の極めて少ない精密鏡面研磨"HPF"コアを採用し、磁気回路の伝達特性を超高域までフラット化しています。さらに、"HPF"磁気回路において左右チャンネル完全分離、対称配列を実現することで、チャンネル間のアンバランスによる特性の乱れを極小化しています。
カートリッジから温度変化による不安定要素を削減した特殊粘弾性ダンパーTTDD(Technics
Temperature Deference Damper)を採用しており、常に安定したトレース性能を得ています。
機種の定格
型式 | MM型カートリッジ |
周波数範囲 | 5Hz~100kHz |
周波数特性 | 20Hz~15kHz ±0.3dB |
出力電圧 | 1.2mV |
チャンネルセパレーション | 25dB(1kHz) |
コンプライアンス | 12x10-6cm/dyne(100Hz) |
針圧範囲 | 1.25g±0.25g |
針先 | 0.2x0.7mil楕円針 0.07mm角ブロックダイヤ |
振動子実効質量 | 0.098mg |
自重 | 18.3g |
交換針 | EPS-100Emk3(¥30,000) ※EPS-100ED2、EPS-100ED EPS-101EDも使用可能 |
付属 | 実測チャート テストレコード |