Technics SU-C7000 Ver.4.0
※受注生産品
¥450,000(1998年頃)
解説
SU-C7000をベースに徹底した検討を加えることでバージョンアップを図ったコントロールアンプ。
電解コンデンサには新開発の竹繊維混抄セパレーターを採用した電解コンデンサを採用しています。
このコンデンサは、MASTERシリーズ電解コンデンサーのアルミ箔や電解液の改良に加えて、機械的、電気特性を大きく左右するセパレーターに竹繊維を混抄することで、さらなる高音質化を図っています。
電源部にはバッテリー駆動電源システムを採用しており、AC電源と信号回路を完全に切り離すことで接続コードやAC電源に起因するノイズループや電源回路のスイッチングノイズ等を解消しています。
このバッテリーはフル充電で約4時間の電源供給が可能です。また、残容量が少なくなると自動的にAC電源に切り換わり、充電を開始します。
電源トランスにはRコアトランスを採用しています。
このトランスはコア断面形状が円形のため、磁束が均一でコアに接合部が無く、漏洩磁束は極めて少なくなってます。これによって漏洩磁束が増幅回路に混入することで発生するノイズを低減しています。
ボリュームには抵抗体回転ボリュームを採用しています。
このボリュームは抵抗体を回転させる独自の構造によって音質劣化の原因となる異種金属接合箇所を半減しています。また、抵抗体には微粒子タイプのカーボンを採用することで大幅に歪を改善しています。
さらに、金メッキを施した亜鉛ダイカストの重量ケースによってブラシに伝わる振動を防いでいます。
アンプない場外の振動による悪影響を低減するため、THCB(テクニクス・ハイブリット・コンストラクション・ベース)を採用しており、シャーシと防振ベース、銅メッキボトムシャーシによる多層構造によって優れた振動減衰特性を実現しています。
さらに、バルクモールドコンパウンドを用いたφ60mm大型インシュレーターやサイドウッドで微小信号を外部振動から保護するとともに、2.8mm厚天板によって電磁輻射にも配慮がされています。
バランス型入出力端子を搭載しています。
ON/OFFスイッチ付きのバランスボリュームを採用しています。
フォノイコライザーアンプとフラットアンプにはclassAA方式を採用しています。
AC/DC/Charge表示付きのバッテリー電圧計を搭載してます。
リレーには窒素ガス封止の銀パラジウム、金クラッド接点リレーを採用しています。
ガラスエポキシ金メッキプリント基板を採用しています。
極性表示付きの極太PC-OCC電源コードを採用しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | Phono MM Rec out(EIAJ):0.001% Line1/2、CD、Tape1/2、Pre out:0.001% |
S/N比 | Phono MM:88dB(IHF'66) 86dB(EIAJ) Line1/2、CD、Tape1/2:104dB(IHF'66) 97dB(EIAJ) |
周波数特性 | Line1/2、CD、Tape1/2:20Hz~20kHz +0 -0.1dB 0.5Hz~125kHz +0 -3dB Balance:30Hz~20kHz ±0.3dB |
RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.2dB |
定格出力 | Pre out:1V(20Hz~20kHz、0.001%) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Line1/2、CD、Tape1/2:150mV/18kΩ balance:150mV/600Ω |
最大許容入力 | Phono MM:100mV |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 32W |
外形寸法 | 幅483x高さ134x奥行375mm |
重量 | 17.5kg(バッテリー電源含む) |
別売 | バッテリードライブ電源 LC-R2212AU(2x12V、2.2Ah/20HR) (補修部品扱い、受注生産、¥19,800) |