Technics SU-A70
¥52,000(1994年頃)
解説
単品コンポーネントGシリーズの技術を投入したコンサイスGのインテグレーテッドアンプ。
パワーアンプ部にはオリジナルの回路技術であるMOSclassAA回路を採用しています。
この回路では増幅素子にパワーMOS-FETを用いた純A級電圧制御アンプと、バイポーラトランジスタで構成されたB級動作電流供給アンプを採用しており、電圧増幅とスピーカーへの電流供給を別々のアンプに受け持たせています。
これによりMOS-FETとバイポーラトランジスタの両者のメリットを融合しています。
電源部にはRコアトランスを採用しています。
一般的なトランスの断面が四角であるのに対し、Rコアトランスでは円形をしています。このためコイルを緊密に巻くことができ均一な磁束が形成されます。これにより磁束漏れが極めて少ないという特長を持っています。
電源回路にバーチャルバッテリーオペレーションを採用しています。
家庭用の100VAC電源には様々なノイズが混入しており、従来の電源回路ではこのノイズが基準電位発生回路を介してオーディオ回路に侵入し、音楽信号を汚していました。
バーチャルバッテリーオペレーションはFET素子の特性をいかした方式で、AC電源からのノイズを巧みに遮断すうrことでオーディオ信号を守り、音質を改善しています。
パーツ類にはオーディオ専用のものを使用しており、膨大な試聴テストの結果選ばれたものを採用しています。
特に電源部にはマスターシリーズ電解コンデンサーを採用しています。このコンデンサーは制振構造を基本コンセプトとしたものですが、アルミ箔、電解液、セパレーター等の構成要素を変えて20種類以上を試作し、徹底的に音質検討して採用しています。
筐体には2.5mm厚のアルミを採用し、さらにフロントパネルには厚さ7mmのアルミフロントパネルを採用しています。
これにより制振性に優れ、さらに磁性特性も優れた筐体を実現しています。
ボリュームには金メッキブラシと高音質カーボン抵抗体を用いたボリュームを採用しています。
バナナプラグ対応スピーカー端子を採用しています。
システムリモコンが付属しており、CDプレイヤー、チューナー、カセットデッキの直接コントロールも可能です。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz、0.05%) | 40W+40W(6Ω) 33W+33W(8Ω) |
実用最大出力 | 60W+60W(EIAJ、4Ω) |
定格歪率 | 0.05%(20Hz~20kHz、定格出力、8Ω) |
ダンピングファクター | 60(8Ω) |
負荷インピーダンス | 4~16Ω |
ライン入力周波数特性 | Tuner、CD、Aux、Tape1/2:20Hz~20kHz +0 -0.3dB 3Hz~80kHz +0 -3dB |
イコライザー偏差 | 30Hz~15kHz ±1dB |
入力感度/インピーダンス | Tuner、CD、Aux、Tape1/2:150mV/22kΩ Phono MM:2.5mV/47kΩ |
Phono最大許容入力 | MM:150mV(0.01%) |
S/N比 | Tuner、CD、Aux、Tape1/2:83dB(EIAJ) 99dB(IHF'66) Phono MM:78dB(EIAJ) 78dB(IHF'66) |
トーンコントロール特性 | Bass:±10dB(50Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
定格出力電圧 | Tape1/2 rec out:150mV |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 110W |
外形寸法 | 幅270x高さ113.5x奥行339.5mm |
重量 | 5.7kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |