Technics SU-9200
¥98,000(1975年頃)
解説
キャパシタンス切換え回路などにより幅広いカートリッジへの対応を図ったコントロールセンター
イコライザー回路のレジスタンス(抵抗)分だけでなく、キャパシタンスについても切換えが可能です。これによりカートリッジの性能を引出し、優れた特性での再生が可能となっています。レジスタンスは3段階、キャパシタンスは2段階で切換えできます。
また、Phono2には入力感度調整機能も搭載しています。
出力段の高い電源利用率と±42Vの高電圧に定電圧化された電源により520mVrmsの許容入力を実現しています。
定電圧電源は、1次ACライン電圧の変化にも安定した電圧を供給しており、電源を介した干渉を排除しています。
出力段は、初段に低雑音PNPトランジスタを用いた差動増幅回路で構成されており、出力段は完全コンプリメンタリSEPP回路でクロスオーバー歪やスイッチング歪の発生を抑えた3段直結構成となっています。
11接点ロータリースイッチ式のNF型トーンコントロールを搭載しています。
回路構成は、イコライザ同様に初段に差動増幅、出力段に完全コンプリメンタリA級動作のSEPP回路を持つ3段直結方式となっています。また、ターンオーバー周波数が低音・高温それぞれ2段切換えとなっています。
さらに、ディフィートスイッチも搭載しています。
正確な音量調整ができるよう26ステップのスイッチ式アッテネーターを搭載しています。
-12dB/octのアクティブロー/ハイフィルタを搭載しています。
ロー/ハイそれぞれ2段階調節が可能です。
電源on/off時のショック音を防ぐミューティング回路を搭載しています。
相互にダビングできるテープモニター回路を2系統搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオコントロールアンプ |
出力電圧/インピーダンス | 定格:1V/500Ω 最大:10V/500Ω |
入力感度/インピーダンス | Phono1:2mV/25kΩ、50kΩ、100kΩ Phono2:2~10mV/25kΩ、50kΩ、100kΩ Tuner、Aux1、2:100mV/47kΩ |
Phono最大許容入力 | 520mV(rms、1kHz) |
全高調波歪率 | 0.05% |
SN比 | Phono:70dB Tuner、Aux:90dB |
周波数特性 | Phono:RIAA標準カーブ ±0.25dB Aux:7Hz~110kHz +3 -0dB |
テープモニタ1、2 | Playback:100mV/47kΩ Rec out:100mV/500Ω |
トーンコントロール | Bass:±7.5dB(50Hz) Treble:±7.5dB(20kHz) |
ターンオーバー周波数 | Bass:125Hz、500Hz Treble:2kHz、8kHz |
ローフィルター | 15Hz、-12dB/oct 30Hz、-12dB/oct |
ハイフィルター | 10kHz、-12dB/oct 15kHz、-12dB/oct |
ミューティング | -20dB |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 9W |
外形寸法 | 幅450x高さ173x奥行266.5mm |
重量 | 6.8kg |