Technics EAA-2008/SU-2008/SU-30A/Technics 30A
¥74,000(1968年3月発売)
¥79,500(1970年頃)
解説
テクニクスの技術を投入して開発された管球式プリアンプ。
型番がEAA-2008、SU-2008、SU-30Aと3回変更されています。
ヒーターの整流回路にトランジスタを用いたリップルフィルタを入れ、リップルのない直流で点火することでハム音を極小にしています。また、電源部のシールドや低雑音抵抗の採用などによってノイズレベルの低減を図っています。
イコライザ回路は3段NF型、バッファアンプはSRPP(Shunt Regulated Push Pull
- 位相反転の無いプッシュプル)形のカソードフォロア回路で構成されています。
イコライザ回路のプレイバック特性の正確さを向上させ、余計な色づけを避けるため、使用しているコンデンサや抵抗には誤差が±1%以内の精密なものを採用しています。さらに、1台1台組み立て時に実測調整することでRIAAカーブからの偏差を±0.3dB以内に抑えています。
ボリュームには、トーンアンプの出力も同時に調整する特殊4連ボリュームを採用しており、残留雑音を低減しています。
トーンコントロール回路は特殊2連ボリュームを用いたテクニクス独自の方式を採用しています。
この方式では一方が抵抗体に触れている時は、他方は銀導体に触れており、いつも一方のコンデンサだけが挿入される構造となっています。また、中点では両方のブラシが銀導体の上にくるため、フラットな特性が得られます。
機種の定格
型式 | 管球式プリアンプ | |||||||||||||||||||||
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:1.2mV/47kΩ Tuner1、2:70mV/150kΩ AUX1:0~70mV調整可能/70kΩ AUX2:70mV/150kΩ Tape Head 9.5cm、19cm:1.6mV/470kΩ MIC:1.4mV/47kΩ |
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最大許容入力 (1kHz、歪率0.1%) |
Phono1、2:400mV Tuner1、2:50V AUX1、2:50V Tape Head 9.5cm、19cm:500mV MIC:400mV |
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テープモニター (定格出力時) |
Rec out:70mV/500Ω Playback:70mV/150kΩ Rec/Play(DIN):70mV/90kΩ、150kΩ |
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出力レベル/インピーダンス | 15V/500Ω(最大出力) | |||||||||||||||||||||
SN比(IHF、Aネットワーク) |
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全高調波歪率(1kHz) | 0.1%以下 | |||||||||||||||||||||
周波数特性 | Phono1、2:RIAA標準カーブからの偏差±0.3dB以内 Tuner1、2:5Hz~50kHz、±0.5dB AUX1、2:5Hz~50kHz、±0.5dB
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使用半導体 |
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電源 | AC100V、50/60Hz | |||||||||||||||||||||
消費電力 | 35VA | |||||||||||||||||||||
外形寸法 | 幅420x高さ150x奥行250mm | |||||||||||||||||||||
重量 | 7.6kg |