Technics SE-C01
¥65,000(1979年頃)
解説
信号系からコンデンサを追放し、直流域までの増幅能力と忠実な位相特性を得たコンパクトサイズのステレオ/モノDCパワーアンプ。
ステレオ動作のほか、大パワーのモノラル駆動も可能です。
初段に、温度特性の均一なデュアルトランジスタをカレントミラー負荷の差動増幅器として流用しています。これにより、高い直流安定度を実現し、有害なDCドリフトを極少レベルに抑えています。
電圧増幅段は、純抵抗負荷でオープンループの歪特性を向上させ、ドライバー段、出力段を低歪にドライブしています。
またパワートランジスタの安定動作にも新たな検討を加え、温度変化に対しても安定した動作を得ています。
パルス電源の採用により、従来に比べ数分の1にまでパワートランスを小型化しています。
9個の黄色LEDと3個の赤色LED(両chで24個)を一枚の基板に直接ボンティングしたLEDアレイによるパワーインジケーターを搭載しています。
接続された機器からDC成分がインプットされた場合にスピーカーをリレーで切離す保護回路を搭載しています。
このリレーはon/off時のショック音のミューティングとしても働きます。
精密仕上げのダイカストキャビネットを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオ/モノDCパワーアンプ |
実効出力(20Hz~20kHz) | stereo:42W+42W(8Ω) mono:80W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.02%(20Hz~20kHz、定格出力時) |
出力帯域幅(THD 0.02%) | 5Hz~40kHz |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.1dB DC~200kHz +0 -3dB |
SN比(IHF-A) | 110dB |
残留雑音 | 100μV |
ダンピングファクター | 40(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | 1V/47kΩ |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
メーターレンジ | レンジx1:0.15W~160W レンジx0.1:0.015W~16W |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 90W |
外形寸法 | 幅297x高さ49x奥行250mm |
重量 | 3.5kg |