Technics SE-A7000 Ver.4.0
※受注生産品
¥450,000(1999年頃)
解説
SE-A7000をベースにパーツ一つ一つを検討し改善を図ったステレオパワーアンプ。
クラスAA回路の増幅素子にMOS FETを採用したMOSクラスAA回路を搭載しています。
クラスAAアンプでは、電圧増幅と電流供給を個別のアンプで行うことでハイパワーと完全A級電圧制御を実現しています。この回路ではクラスAAブリッジ効果により、スピーカーへの電流は全て電流供給アンプから供給されます。この結果、電圧制御アンプは出力ゼロの理想的な完全A級動作で働き、優れた素子の素性を発揮できます。
そこで、SE-A7000ver4.0ではA級動作電圧制御アンプに、入力インピーダンスが極めて高く、リニアリティに優れた増幅素子であるMOS
FETを採用しており、入力ソースに忠実な音声信号を再現しています。また、電流供給アンプには、ロスが少なく大出力動作で定評のあるバイポーラトランジスタの強力な電流供給によってスピーカードライブ力を改善しています。
電源平滑用コンデンサーには新開発の電解コンデンサーを採用しています。
このコンデンサーには防振対策として定評のある厚手の特殊スリーブを施すとともに、アルミ箔や電解液の改良によって機械的・電気的特性を改善した特殊セパレーターを採用しています。これにより不要な付帯音を抑え、さらなる高音質化を図っています。
電源部には防振方コンデンサーを総数10個、総容量93,600μF搭載しています。また、電源供給は3基のトランスで行っており、左右それぞれの電流供給用アンプに2基、電圧制御用に1基を使用しています。
防振対策として、3mm厚重量級天板や高剛性シャーシ、大型インシュレーター、リアルウッド鏡面仕上げのサイドウッドなどが採用されています。
外部磁気の影響を受けにくいバランス入力端子を搭載しています。
0.0001Wから300Wまで直読できる高精度大型ピークパワーメーターを搭載しています。
このメーターには照明ON/OFFスイッチが設けられています。
内部配線には、OFCブスバーとLC-OFC、6N ESC-OCCを採用しています。
スピーカーセレクターには電子式を採用しており、信頼性の高い金クラッド接点を使用しています。
極太コードが使用できるアルミベースマウント金メッキ大型スピーカー端子を採用しています。
極性表示付きの極太PC-OCC電源コードを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 240W+240W(20Hz~20kHz、0.005%、4Ω) 200W+200W(20Hz~20kHz、0.005%、6Ω) 170W+170W(20Hz~20kHz、0.005%、8Ω) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.1dB 0.8Hz~150kHz +0 -3dB |
S/N比 | 93dB(EIAJ) 120dB(IHF'66) |
入力感度/インピーダンス | normal/DC:1.2V/47kΩ balance:1.2V/600Ω |
メーター指示範囲 | 0.0001W~300W(8Ω) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 420W |
外形寸法 | 幅483x高さ208x奥行476mm |
重量 | 38kg |