Technics SE-A1010 Ver.3.0
¥80,000(2001年頃)
解説
SE-A1010をベースに最新バージョンの高音質パーツを用いたステレオパワーアンプ。
クラスAA回路の増幅素子にMOS FETなどを用いたMOSクラスAA回路を搭載しています。
クラスAA回路では、電圧増幅と電流供給を個別のアンプで行うことで、ハイパワーと純A級電圧制御を実現しています。
MOSクラスAA回路では、純A級電圧制御アンプの出力端子を制御する最終段に、入力インピーダンスが極めて高く、リニアリティに優れた増幅素子であるMOS
FETを採用しています。また、電流供給アンプの終段には、ロスが少なく大出力動作が可能なバイポーラトランジスターを採用してます。これにより低歪かつ強力なスピーカードライブ力を獲得しています。
パワーアンプの電源平滑用コンデンサーに竹繊維混抄セパレーターを用いた電解コンデンサーの最新バージョンであるTAKE
II Ver.3.0を採用しています。
このコンデンサーでは、セパレーターの竹繊維の混抄率の最適化や、箔厚の厚いアルミ箔の採用、特殊なエッチング工法の採用などにより、一段と等価抵抗を削減しており、不要な付帯音を抑制しています。
バックパネル面に左右独立入力レベルボリュームを搭載しており、バイアンプ駆動やマルチアンプ駆動時に細かい調整が可能です。
0.001Wから直読できる大型パワーメーターを搭載しています。このパワーメーターには照明ON/OFFスイッチを装備しています。
極性表示付きの大容量OFC電源コードを採用しています。
金メッキ入力端子を採用しています。
内部配線材料にはOCC線材を採用しています。
バナナプラグに対応したスピーカー端子を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 20Hz~20kHz:80W+80W(6Ω、0.02%) 70W+70W(8Ω、0.015%) 1kHz:100W+100W(4Ω、0.05%) |
全高調波歪率 | 0.015%(20Hz~20kHz、-3dB、8Ω) |
周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB |
ダンピングファクター | 70(8Ω) |
S/N比 | 98dB(JEITA) 115dB(IHF'66) |
入力感度/インピーダンス | 1V/20kΩ |
メーター指示範囲 | 0.001W~200W(8Ω) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 210W |
外形寸法 | 幅430x高さ158x奥行344mm |
重量 | 10.3kg |