Technics EAA-2007/SU-2007/Technics 20A
¥135,000(1966年頃)
解説
OTL回路を採用したハイパワーステレオパワーアンプ。
回路構成にはOTL回路を採用しており、出力管に新型ビーム管50HB26を5本並列に配線することで普通のスピーカーを直接接続できます。
また、NF前の歪を最少にし、さらにメインループのNF量を30dB以下に抑えることで歪の減少に成功しています。さらに、各段の負荷抵抗を非常に小さくすることで、NF無しの場合でも高域特性は200kHz以上まで安定しています。
各段に高周波特性の優れた5極管を採用しており、高周波まで歪無く大出力を取り出せています。
SEPPの上下各段のプレートとスクリーン電源をそれぞれ独立させ、各プレート段の整流にはリップル電圧の小さいブリッジ形を採用しています。これにより小出力時のハムを抑えています。
出力の高出力と低出力を切換えられる2段切換機構を搭載しています。
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![](eaa-2007(1).jpg)
機種の定格
型式 |
管球式メインアンプ |
ミュージックパワー(1kHz) |
High Power: |
100Wx2(32Ω、歪率0.04%以下)
80Wx2(16Ω、歪率0.06%以下)
40Wx2(8Ω、歪率0.15%以下) |
Low Power: |
35Wx2(32Ω、歪率0.06%以下)
18Wx2(16Ω、歪率0.1%以下)
12Wx2(8Ω、歪率0.5%以下) |
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定格出力(1kHz) |
High Power: |
80Wx2(32Ω、歪率0.04%以下)
60Wx2(16Ω、歪率0.1%以下)
30Wx2(8Ω、歪率0.2%以下) |
Low Power: |
30Wx2(32Ω、歪率0.06%以下)
14Wx2(16Ω、歪率0.2%以下)
10Wx2(8Ω、歪率1.0%以下) |
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周波数特性(16Ω負荷) |
5Hz~100kHz +0 -0.5dB |
S/N比(IHEM規格、ASA規格、Aカーブ) |
入力ショート(1HFM) High Power:
Low Power: |
100dB(16Ω)
105dB(32Ω)
97dB(16Ω)
103dB(32Ω) |
入力オープン High Power:
Low Power: |
92dB(16Ω)
97dB(32Ω)
90dB(16Ω)
96dB(32Ω) |
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入力感度(定格出力時) |
High Power: |
0.4V(8Ω)
1.0V(16Ω)
1.6V(32Ω) |
Low Power: |
0.3V(8Ω)
0.6V(16Ω)
1.2V(32Ω) |
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入力アッテネーター |
3dBステップ、-21dB減衰 |
入力インピーダンス |
100kΩ |
ダンピングファクター |
High Power:50(16Ω)
Low Power:30(16Ω) |
使用半導体 |
真空管(28個): |
6267:2個
12AU7:2個
6BQ5:4個
50HB26:20個 |
ダイオード(30個): |
SM-150A:2個
SM-150C:4個
SW-05B:24個 |
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電源 |
AC100V、50/60Hz |
消費電力 |
無信号時:500VA
最大出力時:900VA |
外形寸法 |
幅380x高さ185x奥行370mm |
重量 |
23.5kg |