オーディオの足跡

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EAA-2006(Technics 10A)の画像
 解説 

テクニクスシリーズの最初のステレオコントロールアンプ。

増幅部は2段NF回路で構成されており、低歪化と大きなダイナミックレンジを得ています。

ヒーターの整流回路にトランジスタリップルフィルターを挿入して完全な直流点火をしており、さらに電源部を完全にシールドすることで、ハムや雑音を低減しています。

トーンコントロール部には、ボリュームの中点で完全にフラットになる新型CRトーンコントロールを採用しています。
この回路では、上昇時、下降時ともにCが一個のみ動作しており、特性にうねりが無く平坦な変化特性を得ています。また、特性の変化点を低音・高音ともに3段切換えできます。

イコライザー回路には±1%の精密抵抗を使用しており、さらに1台1台実測して30Hz、15kHzで±0.3dB以下の誤差に調整されています。
また、テープヘッド端子のプレイバックカーブはNABの特性に合わせてありますが、ヘッド個々の特性にも合わせることができます。

入力切換にはプッシュスイッチを採用しています。また、半固定部は前面から調整できます。

機種の定格
型式 管球式コントロールアンプ
入力感度(1kHz、出力1V) Phono:2mV
Tuner:100mV
Aux:100mV(Aux1は調整可能)
Tape head:2mV
Mic:1mV
周波数特性 Phono:30Hz~15kHz(RIAAカーブよりの偏差±0.3dB)
Tape Head:NABカーブよりの偏差±0.5dB、高域は調整可能
Tuner、Aux:10Hz~50kHz +0 -1dB
トーンコントロール 変化点3段切換え可能
Bass:500Hz、250Hz、125Hz
Treble:2kHz、4kHz、8kHz
Max+16dB、Min-20dB
フィルター ランブル:30Hz、12dB/oct
スクラッチ:8kHz、12dB/oct
S/N比(IHFM規格、ASA規格、Aカーブ、入力ショート) Phono:70dB
Tuner、Aux:90dB
Tape head:65dB
Mic:65dB
出力 10V(HD 0.1%、1kHz)
使用半導体 真空管(8個):12AX7:8個
トランジスタ:1個
ダイオード:8個
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 35VA
外形寸法 幅420x高さ140x奥行250mm
重量 7.6kg