Technics EAA-2006/Technics 10A
¥63,000(1966年頃)
¥135,000(1960年代後半頃)
解説
テクニクスシリーズの最初のステレオコントロールアンプ。
増幅部は2段NF回路で構成されており、低歪化と大きなダイナミックレンジを得ています。
ヒーターの整流回路にトランジスタリップルフィルターを挿入して完全な直流点火をしており、さらに電源部を完全にシールドすることで、ハムや雑音を低減しています。
トーンコントロール部には、ボリュームの中点で完全にフラットになる新型CRトーンコントロールを採用しています。
この回路では、上昇時、下降時ともにCが一個のみ動作しており、特性にうねりが無く平坦な変化特性を得ています。また、特性の変化点を低音・高音ともに3段切換えできます。
イコライザー回路には±1%の精密抵抗を使用しており、さらに1台1台実測して30Hz、15kHzで±0.3dB以下の誤差に調整されています。
また、テープヘッド端子のプレイバックカーブはNABの特性に合わせてありますが、ヘッド個々の特性にも合わせることができます。
入力切換にはプッシュスイッチを採用しています。また、半固定部は前面から調整できます。
機種の定格
型式 | 管球式コントロールアンプ |
入力感度(1kHz、出力1V) | Phono:2mV Tuner:100mV Aux:100mV(Aux1は調整可能) Tape head:2mV Mic:1mV |
周波数特性 | Phono:30Hz~15kHz(RIAAカーブよりの偏差±0.3dB) Tape Head:NABカーブよりの偏差±0.5dB、高域は調整可能 Tuner、Aux:10Hz~50kHz +0 -1dB |
トーンコントロール | 変化点3段切換え可能 Bass:500Hz、250Hz、125Hz Treble:2kHz、4kHz、8kHz Max+16dB、Min-20dB |
フィルター | ランブル:30Hz、12dB/oct スクラッチ:8kHz、12dB/oct |
S/N比(IHFM規格、ASA規格、Aカーブ、入力ショート) | Phono:70dB Tuner、Aux:90dB Tape head:65dB Mic:65dB |
出力 | 10V(HD 0.1%、1kHz) |
使用半導体 | 真空管(8個):12AX7:8個 トランジスタ:1個 ダイオード:8個 |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 35VA |
外形寸法 | 幅420x高さ140x奥行250mm |
重量 | 7.6kg |