ESOTERIC X-1s Limited
※受注生産品
¥650,000(1992年12月1日~1993年3月31日販売)
解説
エソテリック誕生5周年と、CD誕生10周年を記念して発売し、X-1sをベースに日本の伝統工芸の技術を投入して仕上げられたCDプレイヤー。
X-1sLimitedには、日本の伝統である漆を用いて40数工程にわたり入念に仕上げがされており、フロントパネルの仕上がりには、"金古木(きんこもく)"、"いぶし銀地"、"利休金地(りきゅうきんじ)"の3種類がありました。
金古木は、黒漆塗装後、銀箔を貼り、さらに木地呂漆を塗り重ねることで、あめ色の古木の味わいと、深みを出しています。
いぶし銀地は、黒漆塗装後、硫黄等でいぶした銀箔をランダムに貼り、ハードコートを施す事で、金属なのに柔らかい質感を得ています。
利休金地は、黒漆塗装後に金粉を蒔き、さらに木地呂漆を塗り重ねる事で、微妙な陰影と立体的な造形美を実現しています。
各仕上げの文字は全て金蒔絵仕上げで、天板、側板は黒八分艶漆塗り仕上げとなっています。
基本的な製品構造はX-1sと同じですが、デジタル出力には各種高性能D/Aコンバーターとの組合せを考慮し、AT&T社ST端子を追加装備しています。これにより位相の揃った短波長光線を用いて、ジッターを極少とすることが可能です。
時メカニズムにはNew VRDSメカニズムを採用しており、削り出し真鍮+アルミの2重ターンテーブルにCDを圧着することによりディスクの面ブレを追放しています。
メカニズムを支えるメカベースには1kg亜鉛ダイキャストメカベースを採用しています。
振動系の超低ノイズ化を促進するピックアップ・バランス駆動とニューサイレントサーボ回路を搭載しています。
メカニズムコンストラクションには、センターマウント方式を採用しています。
D/A変換部にはZDIIを採用しており、さらに新開発の1/16シフト20ビット4DACを搭載しています。
クロック発振回路には平均絶対周波数偏差±50ppm以内の高精度クロックを装備しています。
基板には24k金メッキ基板を採用しています。
バランス伝送を採用してます。
また、新開発バランス捲大容量電源トランスと正負独立バランス電源を採用しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
オーディオ・チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 0Hz~20kHz ±0.3dB(RCA) 20Hz~20kHz ±0.5dB(XLR) |
SN比(EIAJ) | 110dB以上 |
ダイナミックレンジ(EIAJ) | 102dB以上 |
全高調波歪率(EIAJ) | 0.0013%以下(1kHz) |
ワウ・フラッター | 測定限界値以下(水晶発振精度) |
チャンネルセパレーション(EIAJ) | 110dB以上(1kHz) |
D/Aコンバーター | 1/16シフト20ビット4DAC+ZDII |
デジタルフィルター | 25ビット・8倍オーバーサンプリング・デジタルフィルター |
アナログフィルター | GIC3次バターワース・アナログフィルター |
アナログ出力 | RCA:2.1Vrms XLR:19.5dBm(7.3Vrms) |
デジタル出力 | Coaxial:0.5Vp-p Optical:-15~-21dBm |
ピックアップ方式 | 対物レンズ駆動、光学式3ビーム |
対物レンズ駆動方式 | 2次元平行駆動 |
光源 | 半導体レーザー |
波長 | 780nm |
標本化周波数 | 44.1kHz |
量子化ビット数 | 16ビットリニア/チャンネル |
伝送レート | 4.3218Mb/sec |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 24W |
外形寸法 | 幅451x高さ137x奥行400mm |
重量 | 18kg |