TEAC X-10RBL
※限定生産品
¥185,000(1980年発売)
解説
テープデッキX-10Rの限定バージョンとして販売されたブラックモデル。
10号リールの往復録音再生機なので、19cm/sで3時間、9.5cm速度で6時間の録音ができます。
メカニズム部にはデュアルキャプスタン方式を採用しています。2組のキャプスタンとピンチローラーがテープを挟んで駆動する事で変調ノイズを大幅に低減しています。また、左右対称の設計なため、リバース時でもフォワード時と全く同じ条件が得られ、往復とも均一のテープ走行を実現しています。
ヘッド部は、消去/録音/再生の各ヘッドを往復とも独立させた6ヘッド構成を採用しています。
ヘッドには高硬度パーマロイヘッドを採用しています。また、テープスパンを短くするため、音質には影響のない消去ヘッドをクローズドループの外部に配置しています。
前面パネルの中央にあるタイマースイッチと、市販のオーディオタイマーをセットすることで、左右どちらの方向にもタイマー録音をセットできます。
1-3/2-4トラック選択キュー機構を搭載しており、テープをかけかえることなく、必要な曲をキューイングできます。
正方向(1-3トラック)、逆方向(2-4)トラックのいずれかの走行表示ランプが点灯している時にキューイングすれば、そのトラックの頭出しが行えます。
再生ポーズ機構を搭載しています。キューイングでおおよその見当をつけてからポーズボタンを押すと、テープがヘッドにタッチし、両手でリールを回して正確な頭出しが出来ます。
モーションセンシング機構を搭載しており、早巻きからプレイボタンを直接押すと、リールに電磁ブレーキが働いてソフトに停止し、瞬時にプレイ動作に移ります。
オートリバースつまみをセットし、カウンターを0000にセットしてテープを再生すれば、その位置で逆方向から正方向に自動反転できます。この機能とオートリバースを組み合わせるだけで1日中エンドレスで再生できます。
Rec Mute機能を搭載しています。
録音/再生の両方に働くピッチコントロール機能を搭載しています。
L/R連動録音モードスイッチを搭載しています。
バイアス、イコライザー独立切換え機能を搭載しています。
別売りのキットを使用することでラックマウントが可能です。
dbxシステムの接続が可能となっており、別売りのdbxシステムDX-2Bを接続することで聴感上のヒスノイズを低減できます。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 消去x2、録音x2、再生x2(6ヘッド) |
リール | 26形(10号)および17形(7号) |
テープ速度 | 19/9.5cm(±0.5%) |
モーター | キャプスタン:FGサーボDCモーターx1 リール:スロットレスDCモーターx2 |
ワウフラッター | 19cm:0.03%(WRMS) 9.5cm:0.04%(WRMS) |
周波数特性(総合) | 19cm:30Hz~28kHz(40Hz~20kHz ±3dB、-10VU) 9.5cm:30Hz~20kHz(40Hz~16kHz ±3dB、-20VU) |
SN比(総合) | 63dB(3%歪レベル、聴感補正) 100dB(dbx in) |
歪率(総合) | 0.8%(規準レベル) |
ステレオセパレーション | 50dB(1kHz) |
早巻時間 | 100秒(550mテープ) |
入力 | Mic:0.25mV/-72dB/適合インピーダンス200Ω以上 Line:60mV/50kΩ |
出力 | Line:0.45V/負荷インピーダンス10kΩ以上 Headphone:8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 70W |
外形寸法 | 幅432x高さ452x奥行262mm |
重量 | 20kg |
別売 | ラックマウントキット RM-10A(¥3,500) テープデッキスタンド CS-606(¥19,800) リモートコントローラー RC-100(¥12,000) dbxユニット DX-2B(¥98,000) |