オーディオの足跡

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VRDS-7の画像
 解説 

VRDSメカニズムを採用したCDプレイヤー。

VRDSメカニズムは、ディスクと全く同径で、微妙なテーパー角を持つターンテーブルに、クランパーディスクを圧着し、ディスクのソリや歪を矯正するとともに、ディスク回転時の振動・共振を徹底排除するものです。
さらに、ターンテーブルのテーパ角と同角度に微調整されたピックアップにより、常にピックアップ光軸中心でのピット読取りを実現しています。また、このターンテーブルを、高精度スピンドル・モーターによりダイレクト・ドライブしています。
また、VRDS-7では、ターンテーブルにダイナミックバランスと寸法精度に優れた変性ポリフェニレン・オキサイドを用い、これをリジッドに支えるブリッジには、耐震性に優れた新設計の肉厚補強リブ構造の高性能熱可塑性エラストマーによりブリッジベースをカバーする複合構造を採用しています。
ターンテーブル・システム全体は専用サブ・シャーシでフローティングするなど、振動モードを極小におさえ、優れた音楽性と解像力を確立しています。

VRDSメカニズムと電源トランスを、ボディ重心と一致する筐体センターにマウントし、低重心化と最適なウェイト・バランス化を促進することで耐震設計を徹底しています。
ボディはボンネット下層部にトップパネルを設け二重天板構造を形成しており、天板間にクッション材を配し、これを6点留めによりシャーシに強固に固定しています。
シャーシ本体は、8つのパートに分割したセパレート・ブロック・コンストラクションを採用しており、独立したフロント/リア・シャーシに加え、メカ専用センター・シャーシを設置し、前後2個のメカ・フローティング用サブ・シャーシを介して、サイドパネルと連結した重量級ボトム・シャーシに組み上げられています。
特に、フロント/リアパネルと直結するセンター・シャーシは、梁構造を形成し、ボディ・トータルの大幅な強化をし、前後・左右あらゆる方向からの振動・共振による、極わずかな影響をも防ぐ高剛性化を実現しています。

フロントパネルには粗めのスクラッチ処理を施した5mm厚の重量級アルミ無垢材を採用しています。
必要最小限にとどめたスイッチ類によりパネル開口面積をおさえ、振動・共振による影響を防止しています。

DACにはビットストリーム方式のフィリップス社製D/Aコンバーター「SAA7350」を搭載しており、これを左右両チャンネル2個のディファレンシャル(差動)・モードとすることで、音の純度と透明感を向上させています。
さらに、この差動回路によるチャンネル・セパレーションの向上、偶数次高調波の打ち消しを徹底し、歪やノイズを低減し、20bit8倍オーバーサンプリング・デジタルフィルターとあいまって、優れたD/A変換プロセルを完成しています。

メイン・デバイスだけでなく、デジタル・アナログ回路には厳選されたオーディオ専用コンデンサをふんだんに投入し、オーディオ部の抵抗には精密測定機器などに使用される、精密級金属被膜抵抗を全面採用しています。温度特性50PPM/℃以内で許容差±1%未満という精密度を誇り、安定した動作を確保しています。

ピックアップの微妙な動作を制御するサーボ機構で、サーボ電流が過大になると、その電流の乱れがノイズ成分となり、アナログ系に悪影響を与えます。
このため、アクチュエーターへの駆動電圧を高品位ローパルフィルターにより低減し、サーボ電流以外の不要なノイズ成分を極少にしています。

ランダム・メモリー・プログラム、デリート・プログラム、ミュージック・スキップ、4モード・リピート、オート・フェーダー、3モード・タイムカウンター、オート・スペース、インデックス・サーチ、ミュージック・サーチ、ディスプレイON/OFF、タイマー・プレイ等の機能を搭載しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
アナログ出力 2.2Vrms(RCA):1系統
デジタル出力 0.5Vp-p(同軸):1系統
-15~-21dBm(TOS):1系統
デジタルフィルター 8倍オーバーサンプリング・20ビット・デジタルフィルター
アナログフィルター 3次バターワース・フィルター
D/Aコンバーター ビットストリーム
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 18W
外形寸法 幅442x高さ149x奥行331mm
重量 9kg
付属 リモコン