
TEAC V-3000
¥45,000(1990年発売)
解説
V-7000やV-5000の特長を継承したベーシックモデルのカセットデッキ。
メカニズム部にはシングルキャプスタンシステムを採用しており、キャプスタンはサブミクロン・オーダーのエッチング処理によってテープのグリップ力を向上させています。
また、テープ走行メカニズムを中央部に配置したセンターマウント方式メカニズムを採用しており、構造的にも視覚的にも安定性の高い中央部にメカニズムを配置する事で重量配分の偏りを無くし、シャーシの歪などの発生を減少させています。また、この方式では脚部から離れた位置となるため外部振動が伝わりにくく、その影響を少なく抑えています。
ヘッド部は3ヘッド構成となっており、PCOCC捲線の高硬度パーマロイコンビネーションヘッドを採用しています。
走行メカニズム専用シャーシを含む超高剛性構造を採用しており、二重構造によってメカニズム部の剛性を向上し、外部振動の影響を排除しています。
高剛性カセットホルダーを採用する事でテープの確実なホールドを実現しています。
アンチスタティックカセットスタビライザーを採用しています。
この方式ではハーフ全体を強力に圧着してローディングする事で有害な微振動を徹底的に排除しています。さらにアーム部は2mm厚アルミの2層構造とし、カセットホルダー部は1.6mm厚の鋼板で高剛性化する事で共振を抑えると共にホルダー部のたわみなどの変形を防止しています。
さらに、常にハーフに圧着する高導電性の特殊パッドを装備する事で静電気を逃してハーフの帯電を防ぎ、帯電によるドロップアウトを防いでいます。
ダブルFLディスプレイを搭載しています。
また、ディスプレイON/OFF機能を搭載しています。
走行時間とインデックスの2ウェイテープカウンターを搭載しています。
リターンtoゼロ機能を搭載しています。
オートモニター、オートテープセレクター、オートRECミュート(4秒)などの機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
※1990年のカタログと1991年のカタログでインシュレーターの色が異なっており、1990年カタログでは黒いインシュレーターを採用しています(ページ最下部に掲載)。初期モデルなのか試作機なのかは不明です。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ヘッド | 録音・再生:PCOCC高硬度パーマロイコンビネーションヘッド 消去:フェライトヘッド |
モーター | キャプスタン用:DCサーボモーター リール用:DCモーター |
ワウフラッター | 0.045%(W.RMS) ±0.08%(W.Peak、EIAJ) |
周波数特性(EIAJ) | 15Hz~21kHz ±3dB(メタルテープ) 15Hz~20kHz ±3dB(クロームテープ) 15Hz~18kHz ±3dB(ノーマルテープ) |
SN比 | 60dB(NR off、EIAJ) 70dB(ドルビーB NR on、5kHz以上) 80dB(ドルビーC NR on、1kHz以上) |
早巻時間 | 約85秒(C-60テープ) |
入力感度/インピーダンス | ライン:60mV/50kΩ |
出力 | ライン:0.44V/50kΩ ヘッドホン:8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
外形寸法 | 幅435x高さ149x奥行355mm |
重量 | 約6.9kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |