
TEAC R-999X
¥149,000(1985年頃)
解説
クイックリバースデッキのトップモデルとして開発されたカセットデッキ。
リバースデッキとして世界で初めてCA(コバルト・アモルファス)録再コンビネーション3ヘッドを採用しています。
リバースメカニズムにはSuper A.R.H.S.(Acculign Rotating Head System)を採用しています。
この方式では、回転部のヘッドホルダーと軸受部に高精度軽量アルミダイカストをミクロンオーダーで加工して使用しています。さらに、回転部の軸受には世界で初めてシールドタイプの精密マイクロベアリングを2個使用しています。
また、回転ヘッドのストッパー部にはアルミナセラミックスを使用しており、高精度ステンレスアジマススクリューとヘッド・エレベーション・トリプルギアとによってヘッドポジションを保持しています。
メカニズム部にはB.S.M.(Bi-directional Symmetrical Mechanism)を搭載しています。
このメカニズムではキャプスタンとリールの合計4つの回転系を、各々独立したダイレクトドライブDCサーボモーターによって駆動しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーBタイプとCタイプに加えてdbxも搭載しています。
アンプ部にはオールDC構成を採用しています。
ダブル(BIAS、Level)キャリブレーションを搭載しています。
マルチCPUコントロールを採用しており、CPS、CDS、ブランクスキャン、ブロックリピート、イントロチェック、オートモニターなどの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 録音x1 再生x1 消去x2 |
駆動モーター | キャプスタン用:ブラシレスDCサーボDDモーターx2 リール用:コアレスDCサーボDDモーターx2 コントロール用:DCモーターx2 |
駆動方式 | バイディレクショナル・DDトランスポート |
ワウ・フラッター | 0.025%(Wrms) |
早巻時間 | 約70秒(C-60テープ) |
周波数特性(総合) | メタルテープ:25Hz~21kHz ±3dB(EIAJ) |
S/N比 | NR off:61dB(WTD3%THDレベル) Dolby B in:70dB(5kHz) Dolby C in:80dB(1kHz) dbx in:92dB(1kHz) |
ダイナミックレンジ | 110dB(dbx in、1kHzピーク) |
入力感度/インピーダンス | Line:60mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.5V/50kΩ以上 Headphone:最大40mV/8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 38W |
外形寸法 | 幅432x高さ119x奥行359mm |
重量 | 8.5kg |