
TEAC R-760シリーズ
R-760-1N:¥380,000(1972年頃)
R-760-2N:¥380,000(1972年頃)
R-760-3N:¥485,000(1972年頃)
R-760-4N:¥485,000(1972年頃)
解説
3モーター・4ヘッド構成の全真空管式業務用テープレコーダー。
R-760はTD-700型駆動機構とAR-760型録音再生アンプ部で構成されており、別売のコンソールキャビネットやポータブルケースに収納して使用します。
可変抵抗減衰器やキャノンコネクターを採用しています。
ヘッドには高耐磨耗フェライトヘッドを使用しています。
編集用操作スイッチを搭載しており、編集時に巻取り側リールモーターの停止が可能です。
ローノイズ・テープが使用でき、スコッチ#111や#206相当品の切換え使用が可能です。
R-760シリーズはヘッド構成によって形式が異なり、型番の後ろについた数字でトラック数が判断できます。また、形式の末尾についているNはイコライザー特性を示しており、NはNAB規格、BはBTS規格、CはCCIR規格となっています。
さらに、特注によって機能や仕様等の変更も可能となっていました。
機種の定格
型式 | ステレオテープレコーダー | |||||||||||||||||||||||||||||
※下記性能はスコッチ#206録音テープ使用時 | ||||||||||||||||||||||||||||||
トラック方式 |
|
|||||||||||||||||||||||||||||
使用リール | 26形および17形 | |||||||||||||||||||||||||||||
使用テープ | 6mm幅(スコッチ#111および#206録音テープ相当品) | |||||||||||||||||||||||||||||
テープ速さ | 38cm/s、19cm/s 9.5cm/s(キャプスタン・スリーブ及びピンチローラーの交換による) |
|||||||||||||||||||||||||||||
録音再生周波数範囲 | 38cm/s:25Hz~22kHz 19cm/s:25Hz~20kHz 9.5cm/s:25Hz~10kHz |
|||||||||||||||||||||||||||||
入力インピーダンス | 600Ω/10kΩ(平衡) | |||||||||||||||||||||||||||||
出力負荷インピーダンス | 600Ω/10kΩ以上(平衡) | |||||||||||||||||||||||||||||
入力レベル | +4dBm/-20dBm | |||||||||||||||||||||||||||||
出力レベル | +4dBm/-20dBm | |||||||||||||||||||||||||||||
ヘッドホン出力 | 0dB、10kΩ以上(不平衡) | |||||||||||||||||||||||||||||
モニター出力 | -4dB、10kΩ以上(不平衡) | |||||||||||||||||||||||||||||
イコライザー | NAB(指定によりBTS、CCIR可能) | |||||||||||||||||||||||||||||
速さ偏差 | 38cm/s:±0.3% 19cm/s:±0.3% 9.5cm/s:±0.5% |
|||||||||||||||||||||||||||||
ワウ・フラッター | 38cm/s:0.02%(0.03%) 19cm/s:0.03%(0.04%) 9.5cm/s:0.06%(0.08%) JIS C-5551(テープレコーダ試験方法)による。括弧内の値は聴感補正無し |
|||||||||||||||||||||||||||||
早送り・巻き戻し時間 | 26形(760m)リールにて120秒以下 | |||||||||||||||||||||||||||||
テープの起動停止時間 | 正常送りに対して0.5秒以下 | |||||||||||||||||||||||||||||
周波数特性 | 38cm/s:25Hz~22kHz +2 -4dB(100Hz~20kHz ±2dB) 19cm/s:25Hz~20kHz +2 -4dB(100Hz~18kHz ±2dB) 9.5cm/s:25Hz~10kHz +2 -4dB(100Hz~8kHz ±2dB) |
|||||||||||||||||||||||||||||
SN比 | フルトラック:63dB(58dB) 2トラック:60dB(55dB) JIS C-5551(テープレコーダ試験方法)による。括弧内の値は聴感補正無し |
|||||||||||||||||||||||||||||
歪率 | 1%以下(1kHz規定録音レベルにおいて) | |||||||||||||||||||||||||||||
チャンネルセパレーション | 50dB以上(1kHzにおいて) | |||||||||||||||||||||||||||||
使用 | 連続 | |||||||||||||||||||||||||||||
電源 | 単相交流100V/117V/200V/220V/240V、50Hz/60Hz | |||||||||||||||||||||||||||||
消費電力 | 駆動機構部:約190VA 録音再生増幅器部:約35VA(チャンネル当り) |
|||||||||||||||||||||||||||||
外形寸法 | 駆動機構部:幅482x高さ400x奥行210mm 録音再生増幅器部:幅482x高さ132x奥行200mm |
|||||||||||||||||||||||||||||
重量 | 駆動機構部:約30kg 録音再生増幅器部:約5.5kg(チャンネル当り) |
|||||||||||||||||||||||||||||
別売 | コンソールキャビネット CS-347(¥85,000) ポータブルケース T-0401 リモートコントロールボックス ER-340(¥13,000) |