TEAC R-555/R-555BL
¥64,800(1984年頃)
解説
R-666Xから一部の機能を省略してコストパフォーマンスを高めたクイックリバースデッキ。
ヘッド部には録再ヘッドと消去ヘッドを一体化した回転式のA.R.H.S.(Acculign Rotating Head System)を搭載しています。
回転ヘッドシステムではA/B両面を一つのヘッドで録音/再生するためA/B面の音質差を最小限に押さえています。
回転軸には摩擦係数に優れたテフロンコーティングが施されており、高い耐久性を獲得しています。また、精密アジマス調整スクリューによって両方向のアジマスを高精度に調整し、両方向の走行特性の均一化を実現しています。
テープ端検出センサーには透過式I.R.(赤外線)センサーを搭載しており、メカニズム駆動用DCモーターとの媚ネーションでリーダーテープ検出と同時にクイックリバースを行います。
テープ走行メカニズムには2モーター構成を採用しており、キャプスタン用に高精度DCサーボモーター、リール用にDCモーターを採用しています。また、メカニズム駆動及びヘッド回転用に独立したDCモーターを採用しています。
また、ソレノイドを使用しないことで動作音を小さく抑えており、ソフト・スムーズ・サイレントの3Sメカニズムを実現しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cタイプを搭載しています。
イントロチェック機能を搭載しており、ワンタッチで各曲の頭の部分だけを次々に約10秒間ずつ再生していきます。聴きたい曲でPlayボタンを押すとそのまま曲が聴けます。
ブランクスキャン機能を搭載しています。
この機能ではテープ無音部が約10秒以上続くと自動的に早送りをし、次の無音部分の頭から再スタートします。
オートテープセレクターを搭載しており、テープの種類(Normal、CrO2、Metal)を自動検出し、バイアスとEQ回路が自動設定できます。
オートコントロールリバースモード機能を搭載しています。
録音時にはA面-B面のオートリバース、再生時にはA-B-Aとリピート動作に自動的に切り換わります。
メモリーストップ機能を搭載しており、カウンター0000の位置まで巻き戻してストップします。
左右独立のプリセットボリュームの他にスライド式のマスターコントロールを搭載しています。
L/Rプリセットボリューム及びアウトプットボリュームは誤操作を防ぐためにハーフアンダーコントロールノブを採用しています。
Play/Rec走行方向がひと目でわかるマルチ動作インジケーターを搭載しています。
ワンプッシュレコーディング機構を搭載しており、Recボタンを押すだけで素早いレコーディングが可能です。
Rec Mute機能を搭載しており、録音中にワンプッシュで自動的に約4.5秒の無音スペースを設定できます。また、押し続けることで必要なだけ無音スペースを設定できます。
2カラー13dotのフルスケールLEDピークレベルインジケーターを搭載しています。
タイマースタンバイ機構を搭載しており、別売りタイマーを組み合わせることで留守録音や目覚まし再生が可能です。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 録音・再生:高硬度パーマロイヘッドx1 消去:ダブルギャップフェライトヘッドx1 |
使用テープ | C-60、C-90 |
テープ速度 | 4.8cm/s |
モーター | キャプスタン用:DCサーボモーター リール用:DCモーター メカニズム用:DCモーター |
ワウフラッター | 0.04%(W.RMS) ±0.08%(W.Peak、EIAJ) |
周波数特性 | 30Hz~20kHz(30Hz~19kHz ±3dB)(メタルテープ) 30Hz~20kHz(30Hz~18kHz ±3dB)(クロームテープ) 30Hz~19kHz(30Hz~17kHz ±3dB)(ノーマルテープ) |
SN比 | 59dB(NR off、3%THDレベル、WTD) 69dB(Dolby B on、5kHz以上) 79dB(Dolby C on、1kHz以上) |
早巻時間 | 約80秒(C-60テープ) |
入力感度/インピーダンス | Line:50mV/50kΩ Mic:0.5mV/200Ω以上 |
出力 | Line:0.5V/50kΩ Headphone:最大7.8mW/8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅432x高さ112x奥行284mm |
重量 | 4.4kg |
付属 | 入出力コード |