TEAC PC-10
¥125,000(1975年12月10日発売)
解説
高度なデータレコーダーの技術をもとに開発されたポータブルカセットレコーダー。
PLLサーボ機構で制御されたコアレスDCモーターをキャプスタンに直結した、ダイレクトキャプスタン方式を採用しています。これによりポータブルタイプのウィークポイントとなっていたフライホイールを追放しています。
コアレスDCモーターは、慣性が極めて小さく、起動トルクが大きいため、立ち上がりが早く、しかも高い周波数の外乱にも、フラッター領域までサーボが素早く応答します。さらに、コッキングが殆ど無く、貴金属ブラシを使用しているため超寿命です。
メカニズム部は、定速走行用にPLLサーボDCモーター、早巻き用にメカニカルガバナーDCモーターを採用しています。
過大入力による歪を防ぐため、リミッターを搭載しています。
テープヒスを低減できるドルビーシステムを搭載しています。
3段切換え(0、15、30dB)が可能なマイクアッテネーターを搭載しています。
VUメーターには、耐振性に優れた外磁型VUメーターを採用しています。
また、VUメーターにはランプを装備しており、Lightボタンを押すとメーターが照明され、右側に回すとロックされます。電池の消耗を防ぐため、定速走行中(PlayまたはRec・Play)のみ、ランプが店頭する設計となっています。
直径9cmのモニタースピーカーを内蔵しています。
テープが巻き終ると自動的にメカニズムが解除されて電源が切れるオートエンドストップ機構を内蔵しています。
電池の寿命をチェックするバッテリーチェック機能を搭載しています。
メカニカル方式のポーズ機構を採用しています。
マイク/ライン入力切換え機構を搭載しています。
ショルダーベルトとACアダプター(PA-2)が付属しています。
別売りでキャリングケースがありました。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド構成 | 消去、録音/再生 |
使用テープ | C-60、C-90タイプ |
モーター | キャプスタン用:ダイレクトドライブPLLサーボDCコアレスモーター リール用:メカニカルガバナー方式DCモーター |
ワウ・フラッター | 0.07% |
早巻時間 | 90秒以内(C-60テープ) |
周波数特性 | 30Hz~16kHz(クロームテープ) 30Hz~13kHz(ハイファイテープ) |
SN比 | 58dB(3%THDレベル、WTD) Dolby時改善量:5dB(1kHz)、10dB(5kHz以上) |
入力感度/インピーダンス | ライン:60mV/50kΩ マイク:0.25mV/-72dB/600Ω以上 |
出力レベル/インピーダンス | ライン:0.775V/50kΩ以上 ヘッドホン:8Ω |
連続使用時間 | 2時間(SUM-1乾電池使用時) 7時間(アルカリ電池使用時) |
外形寸法 | 幅292x高さ91x奥行232mm |
重量 | 約5kg(乾電池含む) |
付属 | ショルダーベルト ACアダプター PA-2 |
別売 | キャリングケース PA-8C(¥6,500) |