TEAC f-230
¥49,800(1978年頃)
解説
パフォーマンスを追求したカセットデッキ。
ヘッドには高硬度パーマロイヘッドを採用しています。
駆動モーターにはFGサーボDCモーターを採用しています。
このモーターでは内蔵の周波数発電機(FG)によって電源の電圧や周波数変動からおこるモーターの回転変化を抑えています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーシステムを搭載しています。
また、FMエアチェック時にステレオパイロット信号によるドルビー回路のご動作を防ぐため、MPXフィルターを内蔵しています。
バイアス/イコライザー2段切換機構を搭載しており、テープの特性に合わせた録音・再生が可能です。
カセットホルダーはフライホイール効果を生かしたソフトイジェクト式となっています。
また、テープの状態が照明がついた窓から確認できます。
入力ボリュームは左右チャンネル独立タイプを採用しており、録音レベルのセットや左右のバランス調整が可能です。
レックミュート機構を搭載しています。
録音時に曲が終わりにREC MUTEボタンを押すと、PAUSEかPLAYボタンを押すまでの間、自由な長さの無信号録音が可能です。
タイマー機構を搭載しており、別売りのオーディオタイマーを組み合わせることでタイマー録音・再生が可能です。
また、f-230では遅延回路を装備しており、電源が入って数秒後にメカが安定状態になってからスタートするようになっています。
ライン/マイク入力切換スイッチを搭載しています。
このスイッチによってライン入力をマイクアンプを通さずに直接録音アンプに送ることができ、マイクアンプ通過時の歪やノイズを除去し、ライン入力のダイナミックレンジを改善しています。
DIN端子に対応しています。
大型VUメーターを採用しています。
別売りオプションとしてラックハンドルがありました。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 高硬度パーマロイヘッド |
使用テープ | C-30~C-90 |
テープ速度 | 4.8cm/s |
モーター | FGサーボDCモーター |
ワウ・フラッター | 0.07%(Wrms) |
早巻時間 | 90秒以内(C-60テープ) |
周波数特性 | 30Hz~16kHz(クロームテープ) |
総合SN比 | 55dB(3%歪レベル、聴感補正) Dolby録再時改善量:5dB(1kHz)、10dB(5kHz以上) |
入力感度/インピーダンス | マイク:0.25mV/-72dB/600Ω以上適合 ライン:60mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | ライン:0.3V/50kΩ以上 ヘッドホン:8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅414x高さ154x奥行295mm |
重量 | 7.0kg |
別売 | ラックハンドル AH-30(¥2,500) |