
TEAC C-4X
¥99,800(1981年頃)
解説
倍速に対応したカセットデッキ。
テープ速度の倍速(9.5cm)に対応しています。
倍速時はテープ磁性体面への記録波長が2倍となるため、高音域の最大録音レベルが向上します。これにより従来のカセットデッキでは不可能とされていた高い周波数の信号も容易に記録でき、ダイナミックレンジが大幅に拡大されます。また、再生時には高域補償量(再生時定数)が少なくなるため総合的なS/N比が改善されます。
更にメカニズムにおいてはフライホイールが高速運動するため回転エネルギーが増加し、ワウフラッター特性が向上しています。
メカニズムには2モーターシステムを採用しています。
リールモーターがPlay中も作動するため、キャプスタンモーターの負担もそれだけ少なくなり、より安定したテープ走行を可能にしています。
ヘッドにはCA(コバルト・アモルファス)ヘッドを搭載しています。
アモルファスは結晶構造を持たない(非結晶質)合金の磁性材料で、ヘッドのコア材として優れた電磁変換特性と、物理特性を持っています。
留守録音や目覚まし再生が可能なタイマースタンバイ機構を搭載しています。
Rec Mute機構を搭載しています。
カウンターメモリープレイ機構を搭載しています。
Bias/EQ独立3段切換機構を搭載しています。
差動型左右連動ボリュームを採用しており、正確なレベルセットが可能です。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRシステムを搭載しています。
別売りのリモートコントロールユニットが接続できます。
別売りオプションとしてラックハンドルがありました。
ラックハンドルを用いる事でEIA(19インチ)標準ラックにマウントが可能です。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 2 |
使用テープ | C-30~C-90 |
テープ速度 | 9.5cm/s、4.8cm/s |
モーター | キャプスタン用:電子制御2速度DCモーター リール用:DCモーター |
駆動方式 | シングルキャプスタン |
ワウ・フラッター | 9.5cm/s:0.03%(Wrms) 4.8cm/s:0.04%(Wrms) |
早巻時間 | 80秒以内(C-60テープ) |
周波数特性(メタルテープ) | 20Hz~25kHz(9.5cm/s) 20Hz~20kHz(4.8cm/s) |
S/N比 | 62dB(9.5cm/s、3%歪レベル、WTD) 60dB(4.8cm/s、3%歪レベル、WTD) |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.25mV/-72dB/200Ω以上適合 Line:60mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.3V/50kΩ以上 Headphone:8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 19W |
外形寸法 | 幅440x高さ147x奥行345mm ラックハンドルあり:幅482mm |
重量 | 9kg |
別売 | ラックハンドル AH-50(¥2,500) リモートコントロールユニット RC-90(¥10,500) |