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TEAC C-1mkII
¥245,000(1979年頃)
解説
C-1をメタルテープ対応にグレードアップしたカセットデッキ。
C-1mkIIではメタルテープポジションを備えたテープセレクターを搭載しています。
また、別売りのBIAS/EQブランクカードCX-8を使用することでメタル、コバルト(クローム)、ノーマルの各テープに最適な録音条件を与えることが出来ます。CX-8は本体に装着したまま表面の2ホンのネジを外すと半固定ボリュームが現れ、別売りの発信器TO-8を使用して録音感度、BIAS、EQをそれぞれ微調します。試聴するテープごとに精密にアジャストされたCX-8を容易することで各テープを最高の条件で使用できます。
C-1mkIIに装備されているReferenceカードの場合にはセレクターのスイッチを切換えて各テープに対応します。
ヘッド部には3ヘッド構成を採用しており、メタルテープの特性を引き出しています。
また、消去ヘッドには新開発のものを使用しており、メタルテープは消えにくいという難点も解消しています。
バイアス微調ポジションのマージンを考慮して発振器をパワーアップさせています。
C-1では標準装備だったラックハンドルが別売りオプションに変更されています。
C-1mkIIには豊富な周辺機器がラインナップされており、用途に応じてグレードアップが可能でした。
別売りオプションのMX-8は4入力・2出力のオーディオミキサーで、各入力チャンネルはマイク(20dBアッテネーター付き)/ラインの切換機構、ローカットフィルター(100Hz/200Hz)、パンポットを装備しています。
RX-8CはdbxシステムタイプIIのユニットになります。
CS-8はC-1mkII、MX-8、RX-8を同時にマウントできるポータブルケースで、前後面の蓋を取り外して使用できるため、据置型のシステムラックとして使用できます。
TO-8はBIAS/EQブランクカードCX-8を調整するためのバッテリー式のテストトーンオシレーターで、C-1mkIIだけでなく、全てのテープデッキの調整として使用できます。
周波数は400Hz、6.3kHz、12.5kHzが選択でき、出力は-10dBと-30dBが選択できます。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 3ヘッド 録音・再生(コンビネーション)、消去 |
使用テープ | C-30~C-90カセットテープ |
テープ速度 | 4.8cm/s |
モーター | キャプスタン用:PLLサーボDCモーターx1 リール用:コアレスDCモーターx2 |
ワウフラッター | 0.04%(WRMS) |
早巻時間 | C-60テープで90秒以内 |
周波数特性 | メタルテープ:20Hz~22kHz(30Hz~20kHz ±3dB) コバルトテープ:20Hz~20kHz(30Hz~18kHz ±3dB) ハイファイテープ:20Hz~17kHz(30Hz~16kHz ±3dB) |
SN比(総合) | 60dB(3%歪レベル、聴感補正) ドルビーシステム録再時改善量:5dB(1kHz)、10dB(5kHz以上) dbx in:80dB |
入力 | Mic:0.25mV/-72dB/200Ω Line:60mV/50kΩ |
出力 | Line:0.3V/50kΩ以上 Headphone:8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 28W |
外形寸法 | 幅482x高さ161x奥行353mm |
重量 | 14.5kg |
別売 | オーディオミキサー MX-8(¥39,800) dbxシステム(タイプII) RX-8C(¥98,000) ポータブルケース CS-8(¥45,000) 据置型システムラック VX-4(¥20,000) CS-8/VX-4用ブランクパネル CZ-8(¥1,000) BIAS/EQブランクカード CX-8(¥3,000) CX-8用テストトーンオシレーター TO-8(¥5,500) リモートコントロールユニット RC-90(¥10,500) ラックハンドル AH-50(¥2,500) |