
TEAC A-6300mkII
¥189,000(1977年頃)
解説
4トラック10号リールの長時間録音・再生機能を集約したテープデッキ。
オートリバース再生機構を搭載しています。
テープを反転させたい箇所にセンシング箔を貼っておけば、自動的にフォワードからリバースに反転します。また、リバース時には遅延回路が動作し、キャプスタンモーターが定速になってからテープが走行するよう設計されており、素早い立ち上がりを得るとともにテープを保護しています。
カウンターリピート再生機構を搭載しており、オートリバース機構と組み合わせることで何回も繰り返し再生が可能です。
リピートさせたい箇所でカウンターを0000にセットしてくと、自動的にリバースからフォワードに戻ります。
オートスペーサー機構を搭載しています。
これはRec Muteを発展させた機構で、Auto SpacerをONにしておき、録音中にポーズボタンを押すと自動的に一定の間隔だけ無信号部分を作って次の録音再開を待ちます。曲間のタイミングをそろえたり、コマーシャルやナレーションのカットに威力を発揮します。
ホワイトスペースの長さは約3~8秒の間で任意に設定できます。
遅延回路付きタイマー機構を搭載しており、別売りのオーディオタイマーを組み合わせることで留守録音が可能です。
また、遅延回路を搭載しており、電源が入ってからメカニズムとアンプが安定状態になるまで数秒間待機してからデッキがスタートするため、立ち上がりから安定した録音再生が可能です。
バイアスとイコライザーが独立した切換機構を搭載しており、高性能ローノイズテープと一般ローノイズテープに合わせて最適なポジションにセットできます。
録音モードスタンバイランプを搭載しています。
録音モードスイッチをONにすると、赤いRECランプが点滅します。録音が開始されるとランプは点灯し、録音中であることを知らせます。
ヘッドうには高硬度パーマロイヘッドを搭載しています。
ヘッドの形状はハイパボリック形で安定したヘッドタッチを得ており、コンターエフェクトも少なく、クリアな低域を実現しています。
メカニズム部では適度な粘性抵抗を持つコンプライアンスアームと走行摩擦を少なくするガイドローラーを組み合わせ、リバースの走行特性をグレードアップさせています。
さらに厚手のアルミパネルに大型モーターやフライホイールをしっかりと固定しており、長時間の連続使用や輸送中に受けるショックにも強い耐久性を実現しています。
フェードイン、フェードアウトに活用できるメモリーマーカー付き入出力ボリュームを搭載しています。
低レベルが読みやすいエキスパンデッドスケールのVUメーターを採用しています。
10号リールの装着が簡単なリールクランパーが付属しています。
別売りのリモートコントロールユニットを装備することで離れた場所から操作ができます。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 4ヘッド |
リール | 26形、17形 |
テープ速度 | 19cm、9.5cm |
モーター | キャプスタン用:ヒステリシスシンクロナスモーター リール用:エディカレントモーター |
ワウ・フラッター | 19cm:0.06% 9.5cm:0.09% |
周波数特性 | 19cm:30Hz~28kHz 9.5cm:30Hz~20kHz |
SN比(3%THDレベル、WTD) | 58dB |
歪率(規準レベル) | 1% |
ステレオチャンネルセパレーション | 50dB(1kHz) |
入力 | Mic:0.25mV/-72dB(600Ω以上) Line:0.1V/50kΩ |
出力 | Line:0.3V/10kΩ以上 Headphone:8Ω |
外形寸法 | 幅440x高さ512x奥行210mm |
重量 | 22kg |
別売 | リモートコントロールユニット RC-80(¥10,500) |