TEAC A-6100mkII
¥199,000(1977年頃)
解説
テンションサーボ機構やNAB/BTSイコライザー切換機構などの新機構を盛り込んだ2トラックマスターレコーダー。
テンションサーボ機構を搭載しています。
このメカニズムでは、送り出しリールの巻径変化によって生じるバックテンションの変化を左テンションアームで検出し、これをリールモーターでフィードバックすることで常に最適な範囲のテンションに保っています。
理想的なテンションによって早巻き時のテープを保護すると共に、安定したヘッドタッチを実現し、巻き始めから巻終わりまでの速度変化も極小に抑えられています。
インピーダンスローラーを搭載しており、フライホイール効果でテープスピードのむらを吸収し、ワウフラッターを改善しています。
NAB/BTSイコライザー切換機構を搭載しています。
高域特性の優れた高性能テープではBTSイコライザーによる録音/再生を行うことでSN比が向上し、テープの持ち味を活かすことができます。
LEDを用いたピークレベルインジケーターを搭載しています。
点灯時間はメモリー回路によって70msとなっており、検知ミスを防いでいます。点灯レベルは38cm速度で+12dB、19cm速度で+10dBとなっています。
20dBのマイクアッテネーターを搭載しています。
マイクアンプは初段にFETを厳選して採用しており、ノイズを低減しています。
ロックができるキュー機構を搭載しています。
早送り状態でキューレバーを押し上げると音がモニターできます。また、レバーをお仕上げてロックし、テープがヘッドにタッチした状態としてリールを手回しすると頭出しや編集位置を正確に見つけられます。
開閉式のヘッドハウジングを採用しています。
メモリーオートストップ機構を搭載しており、編集したい位置でカウンターを0000にプリセットし、メモリーオートストップをONにしておけば、巻き戻し時にテープがプリセット位置で自動的に停止します。
再生ヘッドには4トラックの高硬度パーマロイヘッドを採用しています。
バイアス/イコライザー独立切換機構を搭載しています。
クリックストップ付きメモリーマーカーを搭載しています。
タイマー録音/再生機構を搭載しており、別売りタイマーを組み合わせることで留守録音や目覚まし再生が可能です。
録音モードスタンバイランプを搭載しています。
出力レベル切換機構を搭載しており、出力レベルを0.3Vから0.775Vに変更できます。
別売りのリモートコントロールユニットを装備することで離れた場所から操作ができます。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 2トラック・2チャンネル 4トラック・2チャンネル再生 |
ヘッド | 4ヘッド |
リール | 26形、17形 |
テープ速度 | 38cm、19cm |
モーター | キャプスタン用:ヒステリシスシンクロナスモーター リール用:エディカレントモーター |
ワウ・フラッター | 38cm:0.03% 19cm:0.06% |
周波数特性 | 38cm:25Hz~28kHz 19cm:25Hz~28kHz |
SN比(3%THDレベル、WTD) | 60dB(NAB) 62dB(BTS) |
歪率(規準レベル) | 0.8% |
ステレオチャンネルセパレーション | 50dB |
入力 | Mic:0.25mV/-72dB(600Ω以上) Line:0.1mV/50kΩ |
出力 | Line:0.3V、0.775V/10kΩ以上 Headphone:8Ω |
外形寸法 | 幅440x高さ512x奥行210mm |
重量 | 22kg |
別売 | リモートコントロールユニット RC-70(¥10,500) |