TEAC A-470
¥79,800(1976年頃)
解説
A-650の流れをくむ設計に加え、REC MUTEなどのエアチェックに便利な機能を搭載したカセットデッキ。
REC MUTE機能を搭載しています。録音中にREC MUTEを軽く押すと、ランプが点灯して無信号録音をします。さらに、押し切ればPAUSEとなって録音待機状態になります。
別売りのタイマーと組み合わせることでタイマー録音/再生が可能です。
A-470では遅延回路を内蔵しており、電源がONになっても数秒間はメカが動作せず、安定状態になってから録音/再生を開始します。また、待機中はピンチローラーやアイドラーが離れているため、メカニズムやテープに無理な負担がかかりません。
VUメーターで追従できない瞬時の過大入力を警告するLEDピークレベルインジケーターを搭載しています。
カセットホルダーカバーが取外し式となっており、クリーニングや消磁が簡単に行えます。
テープが巻き終ると自動的にミ化ニズムが解除されるオートストップ機構を搭載しています。テープの停止をフォトトランジスタが検出し、プランジャーによりメカニズムを解除する構造となっています。検出は純電子式なため、テープの走行に影響を与えず、ワウ・フラッターが悪化しません。
マイクジャック連動のモノ/ステレオ切換機構を搭載しており、Lチャンネルのマイク端子を使用すると、自動的に信号が左右に振り分けられ、簡単にモノラル録音ができます。
バイアス、イコライザー独立の切換機構を搭載しており、フェリクロームテープへの対応を図っています。
メモリーカウンターを搭載しています。
メカニズム部にはFGサーボDCモーターを採用しています。
ドルビーシステムを搭載しています。
マイク、ラインミキシング機構を搭載しています。
ヘッドにはHDフェライトヘッドを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド構成 | 消去、録音/再生 |
使用テープ | C-60、C-90タイプ |
モーター | FGサーボDCモーター |
ワウ・フラッター | 0.07% |
早巻時間 | 100秒以内(C-60テープ) |
周波数特性 | 30Hz~16kHz(クロームテープ) 30Hz~13kHz(ハイファイテープ) |
SN比 | 55dB(3%THDレベル、WTD) Dolby時改善量:5dB(1kHz)、10dB(5kHz以上) |
入力感度/インピーダンス | ライン:60mV/50kΩ マイク:0.25mV/-72dB/600Ω以上 |
出力レベル/インピーダンス | ライン:0.3V/10kΩ以上 ヘッドホン:8Ω |
外形寸法 | 幅440x高さ165x奥行289mm |
重量 | 8.6kg |