TEAC A-420
¥74,800(1976年頃)
解説
クイックレコーディング機能を追及したロータリー・ツインレバー方式のカセットデッキ。
ロータリー・ツインレバー方式を採用しており、片手操作でのクイックスタンバイや両手操作によるスピーディな操作が可能です。
この方式では、全てのモードを機能別に2つのレバー(定速走行用、早巻用)に集約しています。さらに、片方のレバーがモード操作に入っている時には他のレバーはSTOPの位置でロックされているため、2つのレバーが同時にモード操作に入ることはありません。これにより誤操作を防止しています。
A-400と同型の横開きカセットホルダーを採用しています。また、イジェクトレバーはプッシュボタン式となっており、軽く押すとカセットホルダーが45゜に開き、スムーズなテープの出し入れができます。
A-420のカセットホルダーは90゜で開くことが可能で、さらに操作レバーをPLAYの状態にするとヘッドまわりが前方にくり出されるため、クリーニングや消磁などが簡単にできます。
Play/Rec/早送り/巻戻し時にテープが巻き終ると、オートエンドストップ機構が働いてメカニズムが自動的に解除され、テープストップインジケーターが赤く点滅します。
また、定速走行用レバーがPAUSEの時や、タイマー録音をセットしたときのREC状態にもインジケーターが点滅し、録音スタンバイの状態にあることを知らせます。
レベルメーターで表示できない瞬間的な過大入力を検知するため、+6dB以上の入力に対して点灯する左右独立のLEDピークレベルインジケーターを搭載しています。
別売りのタイマーを組み合わせることでタイマー録音が可能です。
待機中は、ピンチローラーやアイドラーが離れているため、メカニズムに無理な負担がかかりません。
マイクとラインのミキシングが可能です。
メカニズム部にはFGサーボDCモーターを採用しています。
マイク専用アンプを搭載しています。
ヘッドにはHDフェライトヘッドを採用しています。
ドルビーシステムを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド構成 | 消去、録音/再生 |
使用テープ | C-60、C-90タイプ |
モーター | FGサーボDCモーター |
ワウ・フラッター | 0.08% |
早巻時間 | 100秒以内(C-60テープ) |
周波数特性 | 30Hz~16kHz(クロームテープ) 30Hz~16kHz(フェリクロームテープ) 30Hz~13kHz(ハイファイテープ) |
SN比 | 55dB(3%THDレベル、WTD) Dolby時改善量:5dB(1kHz)、10dB(5kHz以上) |
入力感度/インピーダンス | ライン:60mV/50kΩ マイク:0.25mV/-72dB/600Ω以上 |
出力レベル/インピーダンス | ライン:0.775V/50kΩ以上 ヘッドホン:8Ω |
外形寸法 | 幅440x高さ155x奥行285mm |
重量 | 7.9kg |