TEAC A-20
¥35,800(1968年発売)
解説
アウターローターモーターを搭載したステレオカセットデッキ。
カセット用に新しく開発した6極ヒステリシスシンクロナスアウターローターモーターを採用しています。
アウターローターモーターは、ローター(回転子)がステーターの外側で回転するため、フライホイール硬化により回転ムラが少ない上、リーケージフラックスや発熱量が少なく、さらに起動トルクが強いなどの特徴を持っています。
操作機構は使いやすさを考慮してキーボード式となっています。
Rewindボタンはプッシュロック式とし、Fastボタンは録音部分の頭出しが容易なノンロックタイプとしています。
ヘッドにはパーマロイで完全にシールドしたものを採用しています。
録再アンプはオールシリコントランジスタ構成を採用しています。
低雑音2SC369を初段に採用し、出力段には特殊多層巻トランスの開発によって20dBのNFBをかけています。
正確な録音レベルがチェックできるよう、専用ブースとアンプを使った大型VUメーターを搭載しています。
録音中にソースモニターができるモニター回路を搭載しています。
再生専用の出力ボリュームを搭載しています。
Pc15Wのシリコントランジスタを使用したバイアス発振回路を搭載しています。
ポットコアを採用し、リッツ線を巻いた発振トランスなどを採用しています。
DINコネクターを搭載しています。
単一指向性ステレオマイクを搭載しており、手軽にHi-Fi録音ができます。
三桁インデックスカウンターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | ラミネートタイプヘッド(完全シールド) |
使用テープ | C-60・90・120カセットテープ |
テープ速度 | 4.8cm/s |
モーター | 4極ヒステリシスシンクロナス形アウターローターモーター |
ワウ・フラッター | 0.2%以下 |
早巻時間 | 70秒以内(C-60) |
周波数特性 | 60Hz~10kHz |
録音方式 | ACバイアス方式 |
SN比 | 45dB |
入力 | マイク:600Ω、-70dBs |
出力 | ライン:50kΩ、0dBs マイク:50kΩ、-20dBs |
ヘッドホン | 0.1mV/8Ω、DINコネクター |
マイク | 単一指向性ステレオマイク |
電源電圧 | AC100V/115V/200V/220V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅243x高さ264x奥行109mm |
重量 | 4.5kg |