TEAC A-1300
¥53,800(1970年代前半頃?)
解説
ワンモータータイプのテープデッキ。
ヘッドには消去ヘッドと録音ヘッドを一体化したコンビネーションヘッドを採用しています。
A-2300で採用したバイアス切換機構を搭載しています。
レコードバイアス切換スイッチをHighにするとローノイズテープに特性が合い、Normalに切換るとスタンダードテープに適したバイアス電流が録音ヘッドに流れます。
アウトプットボリュームを搭載しており、アンプの仕様にマッチさせることが可能です。
リール台の高さ調整機構を搭載しており、テープを傷めないよう保護しています。
リールクランプ機構は、新設計のクイックロックによりテープ掛け替え時のわずらわしさを解消しています。
また、軸先端をひねるだけで60゜回転毎にクリックが入る方式となっています。
本格的な電子制御方式を採用しており、テープが終ると自動的に操作レバーが戻り、ピンチローラーも離れます。
また、事故などで電源が切れた時にも完全にメカニズムがストップの状態に戻ります。
テープの巻き始めと終わりで、サプライ側(左側)テープの巻き径が異なるため、バックテンションが増し、テープスピードが遅くなります。
この速度偏差を防ぐため、常に一定のバックテンションを与えるテンションサーボコントロールを搭載しており、ワンモーターデッキの弱点を克服しています。
ヘッドアッセンブリはプラグイン式を採用しており、ヘッドの保守や交換がし易くなっています。
フェザータッチの操作レバーと独立したポーズボタンを搭載しています。
マイクとライン入力のミキシングが可能です。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 消去/録音(コンビネーション)、再生 |
リール | 17形(7号)、および12形(5号) |
テープ速度 | 19cm、9.5cm(±0.5%) |
モーター | 2速度ヒステリシスシンクロナスモーターx1 |
ワウフラッター | 19cm:0.08% 9.5cm:0.10% |
周波数特性 | 19cm:30Hz~22000Hz(40Hz~18000Hz、±3dB) 9.5cm:30Hz~16000Hz(40Hz~12000Hz、±3dB) |
SN比 | 55dB |
歪率 | 1%(規準レベル) |
クロストーク | 60dB(1kHz) |
ステレオセパレーション | 50dB(1kHz) |
早巻時間 | 210秒(370mテープ) |
入力 | マイク:0.25mV/600Ω(-72dB) ライン:0.1V/入力インピーダンス50kΩ以上) |
出力 | ライン:0.3V/入力インピーダンス10kΩ以上 ヘッドホン:8Ω |
電源 | 100V AC 50Hz/60Hz |
消費電力 | 75W |
外形寸法 | 幅398x高さ420x奥行205mm |
重量 | 13kg |