オーディオの足跡

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AV-475Dproの画像
 解説 

ドルビープロロジックを搭載したサラウンドプロセッサー。

ドルビーサラウンドは、L/Rの2chステレオ信号と、L-Rの位相差信号であるサラウンド成分に15ms~30msのディレイタイム(遅延時間)をかけ、サラウンド再生をしています。この通常のサラウンドシステム(Passive Dolby Surround)の臨場感を方向性強調回路の働きでさらに磨き上げたドルビープロロジック方式に対応しています。

ドルビープロロジックは、ステレオ2ch(L/R)に加え、センター(C)、サラウンド(S)の計4系統の出力チャンネルで5つのスピーカーを駆動しています。
ここで、方向性強調回路の働きにより、ステレオ2ch信号に含まれる様々な成分をプロロジック回路により信号分析し、L/R成分や、L-Rの位相差信号でであるS成分、さらに、高精度レベルセンサーで読み取られた同相信号であるC成分をコントロールしています。つまり、L/Rに対してCを強めたり、L/C/Rに対するSのレベル差を強調することで、安定したセンター定位と、前後・左右のセパレーションを確保しています。

ドルビープロロジックでは、L信号、R信号それぞれの同相成分の強弱をデコーダー(Active Dolby Decoder)で読取り、それが強ければC成分としてセンターチャンネルより出力しています。同時にL/R信号をリジェクトすることで、C成分をフロント・センターに定位させています。
このセンターチャンネルの出力は、使用するシステムや見たいソースに合わせて、ノーマルとファントムの2つのモードから選択できます。

再生したいソフトや、部屋に合わせて選べる3つのサラウンド・モードを搭載しています。
マトリックスサラウンドでは、野外コンサートやスタジアム、BGVなど、前後左右から包み込むような広大なスケール感の再現を図っています。リアスピーカーにはディレイをかけ、広がりを再生しています。
ホール・サラウンドでは、クラシックコンサートなどのホールの響きやライブの臨場感の再現を図っています。リアスピーカーにはディレイとエコーをかけ、反響音を再生しています。
シンセティック・サラウンドはモノラルサウンドのソースにステレオのような音場効果を与えます。フロントスピーカーは擬似ステレオ再生を行い、リアスピーカーにはディレイをかけて再生しています。

テストトーン回路を内蔵しており、L→C→R→Sへと順次に移動しながらテストトーンを再生し、各種設定の調整が可能です。

現在の各チャンネルのアウトプット・レベルが一目で確認できる5chサラウンドインジケーターを搭載しています。

デジタル・サウンド・エフェクターAV-D50を接続できるデジタルディレイ端子や、サラウンド専用アンプ接続端子を搭載しています。

サラウンド専用のパワーアンプを内蔵しています。

ワンタッチセレクターやインプットキャリブレーション機構、マスターボリューム、サラウンドon/offスイッチ、ディレイ連続可変ツマミなどを搭載しています。

機種の定格
型式 サラウンド・プロセッサー
<方式>
入力感度/インピーダンス 1.0Vp-p/75Ω(不平衡)
出力レベル 1.0Vp-p(不平衡)
SN比 62dB(1kHz、HPF in)
周波数特性 6Hz~10MHz -3dB
<オーディオ部>
入力レベル/インピーダンス 300mV/10kΩ
出力レベル/インピーダンス 300mV/1.2kΩ
負荷インピーダンス 10kΩ以上
SN比(IHF-A) 65dB
周波数特性 20Hz~100kHz -3dB
<サラウンド部>
スピーカー出力(EIAJ、mono) 15W+15W(8Ω)
リア出力レベル/インピーダンス 300mV/1kΩ
オプショナルセンター出力 300mV/1kΩ(フロント出力)
ディレイ・タイム 15msec~30msec
サラウンド方式 シンセティック、ホール、ドルビープロロジック、マトリックス(切換式)
デジタルディレイ端子 SEND出力レベル/インピーダンス:500mV/1kΩ
RCV入力レベル/インピーダンス:500mV/10kΩ
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 45W
外形寸法 幅435x高さ72x奥行295mm
重量 5.2kg