TEAC AV-475Dpro
¥55,000(1987年頃)
解説
ドルビープロロジックを搭載したサラウンドプロセッサー。
ドルビーサラウンドは、L/Rの2chステレオ信号と、L-Rの位相差信号であるサラウンド成分に15ms~30msのディレイタイム(遅延時間)をかけ、サラウンド再生をしています。この通常のサラウンドシステム(Passive
Dolby Surround)の臨場感を方向性強調回路の働きでさらに磨き上げたドルビープロロジック方式に対応しています。
ドルビープロロジックは、ステレオ2ch(L/R)に加え、センター(C)、サラウンド(S)の計4系統の出力チャンネルで5つのスピーカーを駆動しています。
ここで、方向性強調回路の働きにより、ステレオ2ch信号に含まれる様々な成分をプロロジック回路により信号分析し、L/R成分や、L-Rの位相差信号でであるS成分、さらに、高精度レベルセンサーで読み取られた同相信号であるC成分をコントロールしています。つまり、L/Rに対してCを強めたり、L/C/Rに対するSのレベル差を強調することで、安定したセンター定位と、前後・左右のセパレーションを確保しています。
ドルビープロロジックでは、L信号、R信号それぞれの同相成分の強弱をデコーダー(Active
Dolby Decoder)で読取り、それが強ければC成分としてセンターチャンネルより出力しています。同時にL/R信号をリジェクトすることで、C成分をフロント・センターに定位させています。
このセンターチャンネルの出力は、使用するシステムや見たいソースに合わせて、ノーマルとファントムの2つのモードから選択できます。
再生したいソフトや、部屋に合わせて選べる3つのサラウンド・モードを搭載しています。
マトリックスサラウンドでは、野外コンサートやスタジアム、BGVなど、前後左右から包み込むような広大なスケール感の再現を図っています。リアスピーカーにはディレイをかけ、広がりを再生しています。
ホール・サラウンドでは、クラシックコンサートなどのホールの響きやライブの臨場感の再現を図っています。リアスピーカーにはディレイとエコーをかけ、反響音を再生しています。
シンセティック・サラウンドはモノラルサウンドのソースにステレオのような音場効果を与えます。フロントスピーカーは擬似ステレオ再生を行い、リアスピーカーにはディレイをかけて再生しています。
テストトーン回路を内蔵しており、L→C→R→Sへと順次に移動しながらテストトーンを再生し、各種設定の調整が可能です。
現在の各チャンネルのアウトプット・レベルが一目で確認できる5chサラウンドインジケーターを搭載しています。
デジタル・サウンド・エフェクターAV-D50を接続できるデジタルディレイ端子や、サラウンド専用アンプ接続端子を搭載しています。
サラウンド専用のパワーアンプを内蔵しています。
ワンタッチセレクターやインプットキャリブレーション機構、マスターボリューム、サラウンドon/offスイッチ、ディレイ連続可変ツマミなどを搭載しています。
機種の定格
| 型式 | サラウンド・プロセッサー |
| <方式> | |
| 入力感度/インピーダンス | 1.0Vp-p/75Ω(不平衡) |
| 出力レベル | 1.0Vp-p(不平衡) |
| SN比 | 62dB(1kHz、HPF in) |
| 周波数特性 | 6Hz~10MHz -3dB |
| <オーディオ部> | |
| 入力レベル/インピーダンス | 300mV/10kΩ |
| 出力レベル/インピーダンス | 300mV/1.2kΩ |
| 負荷インピーダンス | 10kΩ以上 |
| SN比(IHF-A) | 65dB |
| 周波数特性 | 20Hz~100kHz -3dB |
| <サラウンド部> | |
| スピーカー出力(EIAJ、mono) | 15W+15W(8Ω) |
| リア出力レベル/インピーダンス | 300mV/1kΩ |
| オプショナルセンター出力 | 300mV/1kΩ(フロント出力) |
| ディレイ・タイム | 15msec~30msec |
| サラウンド方式 | シンセティック、ホール、ドルビープロロジック、マトリックス(切換式) |
| デジタルディレイ端子 | SEND出力レベル/インピーダンス:500mV/1kΩ RCV入力レベル/インピーダンス:500mV/10kΩ |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 45W |
| 外形寸法 | 幅435x高さ72x奥行295mm |
| 重量 | 5.2kg |