TEAC AP-100
¥35,000(1975年頃)
解説
AP-300よりひとまわり小型なピークレベルメーターユニット。
AP-100はAP-300と同等の性能を持つ普及型となっており、特にカセットデッキユーザーにお勧めとなっていました。
ピークレベルメーターを搭載しています。
ピークレベルメーターは平均値指示するVUメーターとは動作原理が異なり、波形とは無関係に常にピーク値を指示します。これによりピーク成分の多い録音などで威力を発揮でき、テープの飽和点ギリギリまで生かしたハイレベル録音が行えます。
瞬間的なパルス信号に対しても正確にピークを指示できるよう、短いアタックタイムを持たせています。しかし、10msより短いパルス信号はクリップされて歪んだとしても聴感上は感じにくいため、AP-100ではアタックタイム10msを採用しています。
指針を読みやすくするため、比較的長いリカバリータイムをとっています。
広いダイナミックレンジを監視できるよう、対数アンプによってスケールの指示範囲を広くとっています。
特に0dB前後の目盛り間隔が広くとられているため読みやすくなっています。
パワーアンプからスピーカーに送り出されるミュージックパワーの読み取りが可能です。
機種の定格
型式 | ピークレベルメーターユニット |
指示範囲 | ピークレベル:-40dB~+5dB ミュージックパワー:1mW~300W |
アタックタイム | 10ms |
リカバリータイム | 750ms(0dB~-20dBまで) |