
Esoteric A-02
¥1,200,000(2011年4月発売)
解説
エソテリックのMaster Sound Worksの理念の基に、プロスタジオ用機器のノウハウを注いで開発されたステレオパワーアンプ。
A-02では、A-03の設計思想をベースに、スタジオエンジニアとのコラボレーションの中で、オリジナルマスター再生にふさわしいクオリティを追求しています。また、音楽の現場に求められるスピーカー駆動力を高める技術と工夫を取り入れています。
Esoteric MSW(Master Sound Works) Class ABパワーアンプブロックをデュアルモノラル構成で搭載しています。
このパワーアンプブロックはマスターサウンド再生を追求するエソテリックのアンプ設計技術の集大成したもので、チャンネル毎に独立して搭載する事でモノラルパワーアンプのクオリティに近づけています。
増幅素子には、連続動作17A、瞬間動作34Aの電流供給能力を持ち、最大230Vの耐電圧を持つバイポーラトランジスタを採用しています。
このLAPT素子を各チャンネルに5パラレル・プッシュプルで搭載しており、ハイパワーと優れたパワーリニアリティを両立させています。
ドライブ段は2段増幅としており、信号経路を最短に抑える事でNFBを少量にしながらも安定性を高めています。
電源部には大容量トロイダルトランスを搭載しています。
プリアンプからの信号を受ける電圧増幅段(ドライブ段の前段)には、ドライブ段から独立した専用のトロイダルトランスと電源回路を装備しています。
これにより前段への安定的な電源を確保し、ドライブ段での電力の変動による影響を排除しています。
XLR入力端子とRCA入力端子を装備しています。RCA入力端子にはエソテリックオリジナルのものを採用しています。
また、出力端子にはWBT社製のnextgen:WBT-0710Cuを採用しています。この端子は導体コア部分にピュアマテリアル(純銅+金メッキ)を使用しており、高い導電性能と低い抵抗値を実現しています。
低インピーダンスタイプの電解コンデンサや、トランジスタなど、特性を極めると共に試聴を繰り返して決定した部品を採用しています。
内部は回路基板は2mm厚の鋼材によって各回路専用のスペースにそれぞれセパレートして配置されています。また、ボトムシャーシには5mm厚の鋼材を採用しています。
これらによって各回路間の相互干渉を防ぐと共に、内部/外部振動による共振の影響を最小限に押さえています。
さらに、20mm厚のアルミ材によるフロントパネルと5mm厚の天板で構成し、脚部にはエソテリック独自のピンポイントフットによる4点支持を採用しています。
ヒートシンクにはブラックアルマイト仕上げが施されています。
BTL接続によってハイパワーモノラルパワーアンプとしての使用が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 200W+200W(8Ω、1kHz) 400W+400W(4Ω、1kHz) BTL 800W(8Ω、1kHz) |
実用最大出力(JEITA) | 250W+250W(8Ω、1kHz) 500W+500W(4Ω、1kHz) |
周波数特性 | 5Hz~100kHz ±1dB(1W出力時、8Ω) |
S/N比(JEITA) | 117dB以上 |
全高調波歪率 | 0.009%(1kHz、8Ω、定格出力) |
適合最小インピーダンス | 4Ω |
ゲイン | 28dB |
ダンピングファクター | 1000 |
入力端子 | RCA:1系統 XLR:1系統 |
入力インピーダンス | RCA:150kΩ XLR:320kΩ |
出力端子 | スクリュータイプ(WBT-0710Cu):1系統 |
グランド端子 | シグナルグランド用大型端子 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 550W |
外形寸法 | 幅445x高さ220x奥行430mm(突起部含む) |
重量 | 約41.5kg |
付属 | 電源ケーブル 電源ケーブル支持金具 金具取り付けネジ |