
TAOC FC5000
¥550,000(1台、2003年10月10日発売)
解説
アイシン高丘の持つ制振テクノロジーを投入して開発したフロア型スピーカーシステム。
低域にはデンマークのスキャンスピーク製の25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはノンプレスパルプコーン型を採用しており、軽量でありながら剛性が高く内部損失が大きいという特長があります。
中域には低域と同じスキャンスピーク製の18cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはノンプレスコーンを採用しています。
高域にはデンマークのディナウディオ製の2.8cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。
ネットワーク部にはOFC仕様のコイルや高精度コンデンサなどのパーツを厳選して使用しています。また、レイアウトも磁界や電流の影響を最小限に押えた設計としています。さらにすべての接点は微小な信号の流れに配慮してハンダ合金の介在を排したしたカシメ接続となっています。
ネットワークの実装には制振対策が施されており、パーツはフェルトを介して基板に固定しています。また、基板はエンクロージャーとの響きの統一を図るため、同材質のMDFを使用しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
板材には高比重の針葉樹系MDFを採用し、フロントバッフルと底板は30mm厚、両サイドは24mm厚のMDFと12mm厚のアルダーの無垢材の複合構造とし、残り2面は24mm厚としています。
フロントバッフルにはアイソレーテッドマウント方式を採用しており、ハイカーボン鋳鉄製のマウントリングを配置することで中低音ユニットの振動が直にエンクロージャーに伝わることを排除するとともに振動板の動きによるユニットフレームの微小な変形を最小限に抑え、ユニットの持っている性能を引き出しています。
天板にはハイカーボン鋳鉄製の整振子を配置して天板の響きを調整し、底板にはハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターを配置して底板の響きを確保すると共に床からの振動を遮断しています。
フロントバッフルはスラントさせることで定在波の防止と同時にタイムアライメントの整合を図っています。
さらにFC5000では新たな技術として低音の量感とスピード感を両立させるための仕切板構造の採用や、気柱共鳴を起こさない新材質のバスレフポートを採用したことで、低域音像の完成度を向上させています。
バイワイヤリングに対応したスピーカーターミナルを搭載しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:18cmコーン型 高域用:2.8cmドーム型 |
周波数特性 | 30Hz~30kHz |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
最大入力 | 150W |
クロスオーバー周波数 | 200Hz、2.5kHz、12dB/oct |
外形寸法 | 幅338x高さ1,092x奥行364mm |
重量 | 46.5kg |