
TANNOY System 2
¥45,000(1台、1991年頃)
解説
上位機種の技術を受け継いで設計されたSTUDIOシリーズのスピーカーシステム。
低域には16cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動板にはポレオレフィンコーポリマーを使用しており、エッジ部には新素材であるニトリルラバーを採用しています。
また、磁気回路には同位性サマリウム・フェライト・マグネットを採用しており、オリエンテーションを完全に施したマグネットによって強力で安定した磁界を実現しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板にはスカート部まで一体成型されたジュラルミンダイアフラムを採用しており、一体成型によってボイスコイルを振動方向軸上の正しい位置に保っています。
エンクロージャー材には高密度パーチクルボードに比べて1.8倍の密度を持つMDF(メダイト)を使用しています。前面には30.6mm厚のMDF材を使用し、その他の面には18mm厚の高圧縮パーチクルボードを使用しています。
また、エンクロージャー内部はブレーシングとよばれる堅牢な組合せ支柱が特殊ダンプ材を介してウーファーユニットとエンクロージャーを支えており、低域の余分なエネルギーを吸収することで音離れの良い低域と密度が高くパースペクティブ(奥行感)に優れた中高域を実現しています。
エンクロージャー全体の稜線部分には円曲加工が施されており、エンクロージャーのコーナーやエッジ部で発生する回折作用による高域の放射エネルギー損失を最小に抑えています。
スピーカー端子には金メッキが施されたバナナプラグ対応のネジ止め式端子を採用しています。
別売りのスピーカースタンSTD-8が使用できます。
STD-8は高さ固定のスピーカースタンドでスチール製となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 55Hz~25kHz ±3dB |
出力音圧レベル | 90dB/W/m(1kHz) |
最大許容入力 | 150W |
連続許容入力 | 100W |
入力インピーダンス | 8Ω |
高調波歪率 | 1.0%以下 |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
内容積 | 11リットル |
外形寸法 | 幅224x高さ402x奥行241mm |
重量 | 6.5kg |
別売:スピーカースタンド STD-8(2台1組、¥23,000) | |
外形寸法 | 幅200x奥行200mm(スピーカー設置部) 高さ500mm |