TANNOY Stirling
¥198,000(1台、1983年頃)
解説
IIILZの音楽感性を継承しつつ現代の音楽ソースへの対応を図ったスピーカーシステム。
ユニットには25cm同軸型ユニットを採用しています。
このユニットはタンノイ独自のデュアルコンセントリックタイプで、ダイレクトラジエーションのウーファーとホーンロードのトゥイーターを1個の強力なマグネットを挟んで同軸上に組み合わせたもので、ウーファーとトゥイーターの2個のユニットから別々に放射された音が同じ点で合成されるため、音像の分解能や定位感に優れています。
このユニットのボイスコイルは手で一つ一つ丹念に巻いて作られており、240度の高温に耐える特殊な処理が施されています。
また、トゥイーター部はロール状のエッジまで一体プレスした軽量硬質アルミニウム合金の逆ドーム型ダイアフラムとアルミニウム線のボイスコイルで構成されてます。このダイアフラムは6段階プレス法で徐々にドームを形成し、1回のプレスごとに加熱されて内部歪を除く処理がされています。さらに、ダイアフラムの反対側に音響的にバランスがとれた空洞を設け、トランジェント特性の向上を図り、歪を軽減しています。
ホーンのネックには19個のスロートが空けられており位相を補正しています。
エンクロージャーにはタンノイ独自のバリアブル・ディストリビューテッド・ポート・システムを採用しています。
このシステムはルームアコースティックの影響を受けやすい25Hz~100Hzの低域特性をコントロールするもので、左右2個所のバリアブル・ディストリビューテッド・ポートを3段階(Open/Middle/Closed)に調整することで低域レスポンスを補償し、音楽ソースやリスニングルームに合わせた調整ができます。
外観はウォルナット仕上げが施されてます。
フロントのサランネットボードを確実にロックしてハイパワー時の共振を防ぐため、鍵によるロック方式を採用しています。
タンノイ特別製ウッドワックスが付属しています。
別売りでスターリング専用スタンドがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・1スピーカー・特殊バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 全帯域用:25cm同軸型(2558) |
許容入力 | 100W連続 250Wピーク |
出力音圧レベル | 90dB/W/1m 110dB/100W/1m 114dB/350Wピーク/1m |
公称インピーダンス | 8Ω(5.5Ω最小) |
再生周波数帯域 | 35Hz~20kHz ±3dB(ポート部半開) |
第三高調波歪率 | 0.6%以下(85dB SPL、50Hz~20kHz) |
クロスオーバー周波数 | 1.2kHz |
コントロールネットワーク | 1kHz~20kHz(-6dB~+4dB連続可変) |
内容積 | 68リットル |
外形寸法 | 幅486x高さ700x奥行310mm |
重量 | 22kg |
付属 | サランネットボード・キー ウッドワックス |
別売:スピーカースタンド STD-1(2台1組、¥56,000) | |
高さ | 255mm |