TANNOY G.R.F.(K3808)
¥725,000(1台、1979年発売)
解説
1976年から生産されているTEAC製国産エンクロージャーにK3808を搭載したモデル。
ユニットには15inch(38cm)口径の同軸型2ウェイユニットであるK3808を搭載しています。
このユニットはコーン型ウーファーとホーン型トゥイーターを1個のマグネットで挟み、同軸上に組合わせた構造となっています。このため、ウーファーとトゥイーターのユニットから放射された音が同じ点で合成されるため、分解能や定位感が優れる利点を持っています。
K3808は、高音用のダイアフラムはオールドタイプと完全な互換性を持ち、ウーファー用コーン紙もレッド、ゴールド系と同じ形状、素材を使用しています。
さらにオールドタイプと比べ耐入力特性と湿度に対する音質の変化を少なくするために、コーン紙の改良がされています。
G.R.F.はオートグラフのエンクロージャーをベースに小型化が図られており、フロントホーンが省略されています。また、オートグラフのバックロードホーンより若干長めに設計されています。
3種類の周波数特性をコントロールできるクロスオーバーネットワークを搭載しています。
Presence energyは1.5kHz~4kHzの音楽の雰囲気を左右する帯域をコントロールでき、Treble
roll offは5kHz~20kHzの高域を増減することが可能です。また、Treble energyは、3kHz~20kHzの帯域全体の増減が可能です。
K3808搭載モデルではマルチアンプ駆動も可能な接続端子を搭載しています。
エンクロージャーのみの販売もしており、K3808用のG.R.F. K3808とHPD385A、Monitor
Gold、Monitor Red用のG.R.F. HPDが予約販売されていました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・1スピーカー・オールホーン方式・コーナー型 | ||||
使用ユニット | 全帯域用:15inch(38cm)同軸2ウェイ(K3808) | ||||
周波数特性 | 50Hz~20kHz ±4dB | ||||
公称インピーダンス | 8Ω(5.5Ω最小) | ||||
許容入力 |
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出力音圧レベル | 94dB/W/m(50Hz~20kHz) 114dB/120W/m(50Hz~20kHz) 121dB/500W/m(ピーク) |
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第三高調波歪率 | 0.5%以下(90dB SPL、50Hz~20kHz) 2.0%以下(110dB SPL、100Hz~15kHz) 5.0%以下(114dB SPL、100Hz~10kHz) |
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クロスオーバー周波数 | 1kHz(12dB/oct) | ||||
コントロールネットワーク | 1.5kHz~4kHz(-1.5dB~+3.0dB、4ポジション) 3kHz~20kHz(-3.0dB~+3.0dB、5ポジション) 5kHz~20kHz(-1.5dB/oct~-6.0dB/oct、4ポジション) |
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外形寸法 | 幅988x高さ1160x奥行664mm | ||||
重量 | 70kg | ||||
別売 | 単体エンクロージャー G.R.F. K3808/G.R.F. HPD(¥350,000) |