TANNOY Greenwich
¥138,000(1台、1986年頃)
解説
小さいゆえに再現できる音を追求して開発されたスピーカーシステム。
ユニットには20cm2ウェイ同軸型スピーカーである2008Cを搭載しています。
このユニットでは中高音用ダイアフラムの配置やフェイズ・イコライザー等に新たな工夫を施し、さらにウーファー部には伝統のペーパーコーンを採用しています。
エッジには特殊な高分子系材料を独自の形状に成型したタノプラス・サラウンドを採用しており、重低音の再生をスムーズにし、再生音を歪ませるコーンのエッジ部での共振を抑えています。
また、ボイスコイルは手で一つ一つ丹念に巻き、240度の高温に耐える特殊処理が施されています。これによりボイスコイルの機械的強度を高めるとともに、連続的な大入力による温度上昇に対する安全性が向上しています。
ネットワーク部は優れた音質を維持するためにハードワイヤリング・ネットワークで構成されています。また、トゥイーターとウーファーには位相補償回路が組み込まれており、しかもネットワークの動作インピーダンスはL-PAD
ATTを使用したことで一定となっています。
エンクロージャーにはウォルナットの無垢材を使用しており、バッフル板には超高密度素材であるメダイトを採用しています。
また、構造にはタンノイ独自のバリアブル・ディストリビューテッド・ポート・システムを採用しており、25Hz~100Hzの低域特性が調整できます。
外観はウォルナット仕上げがほどkソアレており、アイボリーと茶の混紡による特別製2重織りサランネットを装備しています。
別売りで専用スピーカースタンドSTD-2がありました。
このスタンドはリスニングポイントに合わせたセッティングができるよう高さ調整が可能となっています。また、共振を排除するために重量設計のスチール製となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・1スピーカー・特殊バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 全帯域用:20cm同軸型(2008C) |
許容入力 | 75W連続 150Wピーク |
出力音圧レベル | 90dB/W/1m |
公称インピーダンス | 8Ω(6Ω最小) |
再生周波数帯域 | 45Hz~20kHz ±3dB(ポート部開) |
第三高調波歪率 | 0.5%以下(90dB SPL) |
クロスオーバー周波数 | 1.8kHz |
コントロールネットワーク | 2kHz~20kHz(-6dB~+4dB連続可変) |
内容積 | 40リットル |
外形寸法 | 幅380x高さ580x奥行270mm |
重量 | 15kg |
別売:スピーカースタンド STD-2(2台1組、¥29,800) | |
高さ | 360mm~560mm |